第813話

 日曜日は、馬の強化を行うつもりだ。次の階層に行ってもよかったが、行く気持ちにはなれない。そこのモンスターが原因だ。それは蜂だ。あのマザースパイダー同様にマザー系のモンスターだ。クインビーだったはずだ。


 女王蜂の通り、その周りには働き蜂もいる。食事や卵の世話なんかは下っ端(若者)が行っているため、最初から主戦力が投下される。最終ボスの女王蜂の時に雑魚が多くいる戦闘が始まるようだ。


 何が嫌か・・・。あの羽音が嫌だ。体が巨大化しているため、その羽音も大きくなっている。それで背筋が凍りつく。そして、わしゃわしゃとしているその足もだ。気持ち悪さが勝ってしまい、動きが悪くなってしまう。


 働き蜂(武器を持った戦闘用)も存在している。肉食のことから、食物連鎖の上に立つ存在だろう。ミツバチとかだったらよかったのに・・・。攻撃性皆無なため攻撃を与えなければ攻撃をしてこない、ノンアクティブモンスターだと思う。


 フィールドはその蜂が住んでいる場所?から始まる。その頂上の階に行けば次の階層だ。大体3階建てのものらしい。運が良ければ2階になるようだ。階段はなく、壁と階層をつなぐ隙間から登る必要がある。天井まで穴を開けた方が早いような気がする。


 蜂だけが襲ってくるなら、火魔法で殺せばいいと思っていた。だが、棲家となれば火には弱く引火するだろう。・・・とのことで使えない。蜂とかの飛行系の弱点は、火、氷、水だ。火は使えないとして俺が使えるのは水ぐらいだな。


 想像するだけで背筋が凍る。ダンジョンにも昆虫専門のダンジョンがあるぐらいだ。しかも、昆虫専門のテイマーもいる。本当にその人と合わないことを願う。カマキリや蝶といったものを中心にしている人なのでまだいい。


 これでゴキブリとか蛾が専門だと言われた時の絶望感だろう・・・。最近では大人に昆虫テイマーが増えてきているようだ。それは、テイムするのがカブトムシやクワガタというのが特徴だ。要するに子供を喜ばせるためだ。


 子供がいるとカブトムシやクワガタが欲しいとなるだろう。その時にテイムするようだ。ロマンやかっこよさがあるからまだマシだろう。カブトムシって、角が生えたゴキブリ・・・。きっと気のせいだ。このことを考えてはダメだ。


 馬の強化だが、ある程度まで行くことができたので、銃ゴブリンの強化に行こうと思う。銃撃のスキルが生えていたことから、職業も生えているだろう。その職業のレベル上げと、銃の命中率強化をすれば完成だな。

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