第765話

 そこに1発スナイパーライフルが撃ち込まれる。狙いは脚の役割をしている馬だ。持っている大剣によってそれは弾かれた。馬によって動きが制限されてしまうことを嫌っているようだ。それか、愛馬のように愛着があるのかだな。


 距離が空いたのでアサルトライフルを撃ってみた。・・・貫通力が足りない。馬ではなく鎧を着ている方を撃ったが鎧に弾かれてしまい、内部にダメージが入らない。狙いは馬か?コアみたいなものがあるのか?そこにダメージが与えられなければ死なない的なものだ。


 距離をあけて戦うのがしんどいな・・・。攻撃方法が少しずつバレている。魔法を使うことができなければ、足元に仕掛けている魔法に気がつかない。馬を先に殺すか。カースウエポンを召喚し、アンデットナイトの周囲を囲む。そして、攻撃を開始した。


 切り傷は入ったが切断することはできなかった。しかも切り傷が入ったのは鎧の方だ。馬の骨にはほとんどダメージが入っていない。馬が魔法を使ってきた。白狼と同じ氷魔法だ。飛んできた魔法はアイスボールだ。ただのボールではない。バスケットボール並みの大きさだ。


 ファイヤーランスで溶かし切るまでに攻撃は届いてしまう。なら破壊するまでだ。アースジャベリンが刺さり、周りの壁に押し込む。防御力特化だな。貫通してそのまま馬を狙うつもりだったが、それもできなかった。


 道を封鎖するようにファイヤーウィールを作り出す。その後ろにはアースウォールを出した。突破しようとしてもアースウォールに当たるはずだ。屋根上にいる分身体と入れ替わった。そこに3体召喚し、大きくしたアースボールを落とすように命令を出す。


 ファイヤーウォールを振り払うように攻撃し、その後ろにあったアースウォールも破壊する。そこにいた分身体もついでに破壊された。一回は攻撃を耐えることができるかな?と考えながら作っていたが、耐えることができなかったようだ。


 スナイパーライフルもついでに破壊される。作り直しか・・・。予備があるからまた今度作ろう。入れ替わりで瞬時に戻ろうとしたができなかった。地面を燃やしているファイヤーウォールの残り火と、壁の隙間からアンデットナイトが現れた。


 その目線の先には俺がいる。もう捕捉されているようだ。シールドを使いながら地面に移動する。馬を狙うようにしてファイヤーランスを放った。馬の足元にシールドを出し、妨害しようとしたがバレているためジャンプで避けられる。


 魔法が使えない設定を捨てたようだ。目線の先にいる俺も囮だ。本命は落下してくる石だ。最初の一撃を当てるために注意を俺に引いている。空中に作り出されたアースボールが影を作り出す。最初の一撃はアンデットナイトの横に当たり地面を凹まし、砂埃が上がる。


 ・・・当てて欲しかったな。コントロールと偏差打ちよ。まさか偏差うちができないのか!?それならスピード特化の嫌がらせにしていた。もう命令するにも遅く、上からの攻撃があるとバレている。しかも動いていれば当たらないというおまけ付きだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る