第218話
到着した頃に1位が決まったようだ。勇者くんが俺の方を見てニヤニヤしているようだ。そのトーナメントを見ていると、勇者くんが監督をしていたリーグの勝ち上がりの人とあたり、弓使いが負けていた。
あー、なるほどね・・・。器ちっせーな。関係のないどうでもいいことで威張ってきやがって。勇者くんのもう一方は普通に敗北をして、魔法使いとは当たらずに終わっていた。結局1位になったのは、部長が見ていたリーグの優勝者だった。刀を使う剣士で、道場の師範代のレベルだそう。部長が言うには、女子が優勝するのは初めてだそうだ。
剣ということで剣士が多い部長のリーグで圧倒的に強かったようだ。予選リーグでは勝ちがわかりきっていたため、盛り上がりに欠けた試合になっていたようだ。優勝は、この剣士さんだ。ドーピングといった検査はしていないが、こんなことのためにドーピングをするバカはいないだろう。
優勝商品だが、できる範囲のものだ。いい例として、一緒にダンジョンに潜ってくれないかとか、稽古をつけてほしいといった願いもあったようだ。某龍の神様のように3つ叶えるわけではなく、1つだけだ。この優勝商品は、このトーナメントに参加するときに提出することになっている。俺の場合だと、幽霊部員権だ。それが履行されるのはこの期間から文化祭までの間だ。
また権利を発動させたければ文化祭で優勝する必要がある。優勝と言っても、同学年でだ。流石に、上級生含めておん優勝は難しいからな・・・。果たして、この人の願い事とは・・・?俺らには知らされておらず、知っているのは、その予選リーグの担当者だけだ。
と、部長が口を開いた。
「優勝商品は・・・・、勇者との対決です!!」
とのことだった。舐められてますやん。理由は、勇者なら勝てそう。とのことだった。本当に舐められてたwww。笑いが堪えきれない。周りの人は口元を隠しているが肩を揺らしているので笑っているようだ。誰も勇者くんとは目を合わせられていない。
なぜ俺だけを睨んでくる?
「なぜ、一番強い人と戦わないのか?」
と言う部長の質問からは、
「勝てるビジョンが浮かびません。」
とのことだった。基本剣で戦っている同士なので、その技量は見ていればわかることだ。その結果勇者くんは下に見られたと・・・www。部活のある日に行われて、問題がなければ全体に公開されるようだ。勇者くん失態を晒さないかな?これは見に行かないと!!
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