第1009話
流石に魔力の限界か・・・?今日は終わりだな。そんなわけで解散となり、日曜日が終わった。平均的な基礎能力の上がり方をしている。魔法とスピードは死んでいるけど。そこさえ補うことができれば、ソロでも活動できるだろうな。
月曜日になり、12月になった。先月の11月ではイベントが特になかったのだから、今月は変なイベントか大きめのイベントがやってくるのだろう。思いつくものがクリスマスしかないのだから、そのイベントになるのだろうな。
その日に行くつもりはなかったが、再び41階層に行ってみる。その見た目は普通の街そのものだ。だが、そこに住んでいるのかもわからないためシールドで高いところに登り、中を覗き込む。確実に人が存在しているようだ。そう、今回の目的は街の探索だ。といっても隠密を発動して、どこに何があったのかを確認するためだ。
街全体を探したときにスキルブックとかが落ちていてもおかしくはなかった。だが、落ちているところを見ることができていなかったため、どこかしらに存在しているはずだ。探したいところは牢屋があった場所と地下通路だ。
宝があるのならこの位置だろう。地下通路とかはギャングが住んでいそうなところだ。そこを殲滅して宝を根こそぎ奪い去ることもできそうだ。とりあえず、牢屋の場所だがどこだろうか?脱走してもいいようにスラムの近くにあるのか、騎士が住居としているところにいるのかだ。
最悪教会付近の可能性もある。悪さをするのが悪魔がついているとか、神に見放されたからだと考えている場合は宗教関係になるだろう。アナタハー、カミヲシンジマスカ?みたいな感じだろう。そして尋問の結果殺される可能性が高い。
とりあえず宗教のところが先になるか?拷問部屋や尋問部屋というものは大体地下にあるものだ。そこに行くための道を探さないとな・・・。そこの場所は一瞬でわかった。牢屋のついた馬車がその家の前で止まり、中に押し込まれていた。牢屋に進んで入るような変態はいないだろうから、犯罪者だろう。
隠密を発動し、他の人が入る時に一緒にその家の中に入る。犯罪者が多いなー。丁寧なことに書いている言語は日本語になっている。そんな罪状を書いた紙をそう易々と見ることができるところに置いておくなよ・・・。
窃盗に殺人ねー。山賊として働いていたとか。ギャングの幹部もいるようだ。こいつを放ってから尾行すれば隠し通路とかを教えてくれそうだな。いっそのこと大きな音を立てて、ギャングと警備員の戦争を始めてもらってもよかったのかもしれない。
警備が薄くなった貴族邸に殴り込みでこの階層はクリアできるとか、色々と思いつくことができるな。これが正規の方法だろう。その犯罪者のうち1人が連れ出されていく。この街に奴隷とかいるのだろうか?探すのはめんどくさいし、今度だな。
その連れ出された犯罪者をついていくと、地下に入っていく。そしてまっすぐ歩き続け、地下にある儀式の間にやってきた。位置的には教会の真下のようだ。ユニークスキルのマップ生成で確認したのだから間違いない。
そこに集められているのは同じように両足と両腕を結ばれ、目隠しをされている人間が多くいるようだ。儀式が始まった。その儀式の最中では、少しずつ魔法陣が作られて行き完成した時にはそこから触手が現れる。そして、中心に集められた人間の腹を引き裂き、内臓を穿り出す。その死体になった脳みそを取り出し触手で包んでいく。
体感で5分経った時だった。魔法陣の中心に口が現れ、その内臓や脳みそが運び込まれていく。本当の写真復活の儀式だ。教会に地下があることは予想できていたが、他の通路からいくのか・・・。とりあえず、ギャングの方のルート開拓を先にする必要があるな・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます