第1010話

 クリアは一応できるようにこの独房にいる兵士の数は少ないようだ。どの階層もそうなっているだろうな。クリアできないような鬼畜設定になっていると、次の階層に行くことができる人いなくなってしまう。ダンジョンとしては死んでしまうだろうな。


 後ろに振り返り、元の独房に向かうために走り出す。ここにいる兵士が3人で、あの独房に残っているのが2人だ。その2人を殺してから、ギャングの幹部を解放すればいいだろう。丁寧に顔写真も載っていたのだから、そこで判別もできる。新設設計のダンジョンだ。


 その独房に戻り、ダークバレットをその2人に当てる。流石に殺す覚悟はできなかったから仕方がない。敵対をしてくれたり、攻撃を仕掛けてくれたりすると躊躇なく殺せるんだけどな・・・。まあ、無力化はできた。そして、刀で牢屋を破壊しギャングを救い出した。


 ただ、俺の姿が見えていなければ、急に扉が開いたように見えるだろう。そう恐る恐る扉を触り、開くのを確認すると急いで外に走り出した。それに合わせて俺も走り出す。兵士から剣を奪い取り、すぐに外に出ていく。


 死んでいないので大丈夫だろう。タイミングが悪く、見張りの交代だった。そのため、ギャングが出ていく寸前に兵士がやってきた。その兵士を殺し、独房の外に出てすぐにスラムの方に走り出す。やはりスラムのところにあったようだ。


 他よりも少し大きめのところが酒場になっている。そこに柄の悪い人が多く集まっているのを見ることができた。そして、その幹部によっていき背中を叩くなどの励ましをしている。捕まったことは知っていたようだ。


 顔出しも終わったのか、その酒場から出てくる。次の向かう先は、その目の前に家だ。酒場の方が大きいため、そっちに目がいってしまう。それも込みでのこれだろう。家の中に入って行き、奥の方まで行く。そして誰も見られていないことを確認するようにキョロキョロと確認をし、地下に入るための扉を開ける。


 ここから先は行けば、バレてしまうだろう。避けたい扉が来てしまった。数分待ってから入ることもできるが、罠が仕掛けられている場合とかを考えると行かない方がいいだろう。上に開けるタイプが一番ダメだ。ズボラな人であれば、そのまま手を離して閉める人もいるくらいだ。


 入ろうと思うとその扉を開ける必要がありバレてしまう。ゾロゾロと多くの人が入ってくるのであれば、しばらく空いている状況になる。そうなれば、入りやすかったのに・・・。


 ここに入口があることをメモしておく。忘れないようにあの独房があったところにもメモをしておいた。タイミングがよければ、このまま中に入ることができたのか。入ったとしてもボス部屋だろう。じゃあなしだな。


 ここでオークションとかが行われていたりしてな。そんなわけないかー。あのアンデットが多くいるところで確認すればわかるだけだ。まあ、空間があることがわかっただけプラスだな。


 ギャングの隠し通路と、独房、儀式の間の把握が終わり、36階層の移動をした。

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