第889話

 月曜にはチーフを召喚し、騎士とチーフの2人がかりでオークナイトを殺していく。2体にバフをかけ、戦闘に行く。チーフも召喚魔法を使って戦うため、それが原因で経験値が少ないのかもしれないな。経験値効率よりも周回効率だ。それは仕方がない。


 経験値を吸わないようにするためにデバフのスキルを使うことができないのが、残念なところだ。もし使うことができれば、レベルを上げておきたかった。このスキルは、魔術師や白狼のレベル上げをするときに使えばいいだろう。


 経験値を吸ってしまうのは仕方がないので、チーフが召喚していく召喚獣に片っ端からバフをかけていく。前衛にはファイヤープロテクトにウィンドプロテクトをかけ、後衛にはマジックプロテクトとダークプロテクトをかける。


 マジックプロテクトの効果は、魔法攻撃力の増加だ。少量しか増加しないが、ないよりかはマシだろう。チーフの召喚するものは、ほとんどが前衛のモンスターだった。後衛だと白狼や魔術師がいることから役割が被り使えなくなることを避けているようだ。


 その1日で、騎士のレベルが75に上がった。これで進化ができる。だが、その前に白狼や魔術師のレベル上げをしておく必要がある。今は差が開いている。それをなくすには絶好の機会だ。本当は半日で終わらせ、騎士と魔術師、白狼を交換しようとしていた。だが、そう思ったようには行かない。


 とりあえず騎士の進化準備は完了だ。チーフのレベルは71になっている。あと4レベルだ。レベルがマックスになっていれば、経験値が入らないような仕組みになっていればありがたい。だが、職業にレベルがあるためそれはあり得ない。


 騎士を召喚しないことは大変になるが、そこはチーフの召喚獣に期待しよう。あとはデバフの解禁だ。一番必要なのはナイト個体の魔法防御力と攻撃力を下げることだ。そこからが本番だな。デバフって効くのかな?ゲームでは失敗するとかあるから。確定で成功するとかはないだろう。デバフが2体いることで、試行回数を2倍にすればいい。


 このパーティーの攻撃力は、魔術師と白狼が高い。その2体が攻撃の軸になるだろう。近づかれる前に殺すのが正解だ。バフは、チーフが出していた召喚獣の後衛にかけていたダークプロテクトでいいだろう。ダークプロテクトの効果はヘイト値を下げたり、増えにくくしたりする効果があった。自分にかけるタイプのバフだろうな。


 エンチャントはまた今度だ。これ以上経験値を奪うことになれば、レベルアップに必要な時間が伸びるだけだ。ただでさえ白狼と魔術師のレベルが他と比べて低い。だから、これ以上経験値を奪うわけには行かないな・・・。明日からまた大学だ。


 次のレベルアップが金曜日だな。

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