第893話

 防災のイベントは終わった。


 とりあえず、チーフのレベル上げからだな。召喚獣を使っていることで、経験値効率が悪くなっている。そこに白狼たちを投入する?なしだな。チーフのレベルがマックスになるまでは放置だな。チーフが召喚を使わないことが条件なら出してもよかった。


 チーフが使っている召喚獣のレベル上げも必要になってくることから、その手段を取ることはできない。とりえず、チーフのレベル上げからだ。召喚魔法を使うことを許可すると、すぐに召喚を始める。大体6時間程度だ。魔力が持つのか?


 そこはわからないがおそらく持つのだろう。もし、残らなければ白狼と魔術師をここに召喚してもいいのかもしれない。問題はどの階層に行くかだ。魔力量はまだ少ないだろう。ボス部屋の場合は、毎回出る時に戻してボス部屋に入るとまた召喚することの繰り返しになるだろう。


 それだと魔力消費が大きい。少なくするとしても、人の邪魔になることから少数なら問題ないが多いのは良くない。ボス部屋以外のところで周回かな?それなら27階層の猪当たりか?そこがちょうどいいだろう。この辺りの階層は、チーフや弱い召喚獣と相性が悪いものが多い。


 26階層の熊の場合は、薙ぎ払いによりほとんどの召喚獣が死ぬだろう。28階層の鹿なんかも同じだ。物量を得意としているチーフにとっては、魔法が1番の脅威となる。一回の範囲攻撃で多くの召喚獣が死ぬことになるのだから、そうなるのは当然だろう。


 奇襲を仕掛けることで殺すことができればいいが、それが難しい。あの鹿には気配察知のようなものがついている。そのため、生半可な能力では近づくことができず逃げられてしまう。さらに逃げながら魔法を使ってくるため、攻撃を行う前に殲滅されるだろう。


 29階層のカンガルーの場合は動きが早すぎてステータスが足りないため、攻撃を当てることができないと判断した。1番ちょうどよかったのは、27階層の猪だと判断した。攻撃力はあるのだが、いいとこ取りをしてしまったがために、尖ったところがない。それが利点だ。もし尖っているところがあれば、そこを1番対策しなければならなかった。


 攻撃方法は、魔法を牙に纏わせての突進だ。対処法は簡単、進んでくるところを真っ直ぐ開けること。これをするだけで、攻撃を簡単に避けることができる。なんとも、経験値用のモンスターだと言えるだろう。てなわけで、この猪を周回し金曜日は終わった。


 錬金すれば魔法効果がつくはずのあの牙が欲しかったが、1番多かったのは猪肉だった。あまりうれしくはないな。

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