第87話
今さっきのは、バフやエンチャントをせずに戦っていた。そのため、今回はエンチャントや、バフを使用して戦ってみようと思っている。ということで早速コボルトを見つけた。バフは簡単にいうと、魔力強化や気力での強化の下位互換的な存在といえばわかりやすい。しかも時間制限付きだ。
そのため使おうと思わない。だから、今まで使ってこなかった。それを初めて使ってみることにする。使えるとわかると、バフを二重にかけることになる。俺ではない、召喚したモンスターたちにだ。その試験運用のために俺が使ってみることにしている。
火のプロテクトは力増加、風は素早さ、水は魔法防御、土は、物理防御の上昇になる。それはすでにわかっていることだ。だが、光と闇や聖はエンチャントが存在していないようだ。聖には、エンチャント?と言っていいのかわからないが、リジェネの魔法を覚えることができるようになる。
と、その話は置いといて、戦いに集中だ。今いるエンチャントとしては、
「ファイヤープロテクト、ウィンドプロテクト、アースプロテクト」
の3つを発動させておいた。素早さは体感では、1.25倍だ。圧倒的下位互換な能力になっている。気が付いている人は使わないわけだ。そして
「ファイヤーエンチャント」
を発動させておく、正直魔力消費やばい。ここまでで、魔法を4つだ。戦うまでの準備が長すぎる。やっとのこと雑魚狩りを開始する。と言ってもリーダー個体付きのものに試している。そのため、避けられるのは確実だが、1体は奇襲で持っていくことができる。
コボルトの首を切り落とした。それと同時に頭と体が燃え始めている。それを目の当たりにしたコボルトたちは後退りをしながら、距離を開けようとしている。そんなことはさせまいと、突っ込んだ。
それと同時に散らばるように散開した。一気に殺されるのを回避したようだ。だが、俺の方が足がギリギリ速い。そのため、余裕で追いつくことができた。そして、一閃を放つが、ギリギリのところでこけることでなんとか回避をした。だが、掠ることはできた。火が燃え始める。毛皮なこともあり、燃えやすい。その火がたちまち、身体中を這いずり回っているようだ。背中から、顔や足へと広がり出している。それを止めようと地面をころがっている。一番近くにいるものはそれをみて、動いていたはずの足が止まり、腰が抜けているようだ。他のものは恐怖で足がすくんで動くこともできていない。
その腰が抜けているやつに近づき、首を跳ねていく。最後の1体となったコボルトだ。流石はリーダーだ。腰が抜けておらず、こちらを睨みながら警戒をしている。受け止めれば、たちまち火が体に広がる。避けてばかりでは勝ち目がない。そんな考えがコボルトの頭をよぎる。
そして作戦を立てようと、考えながら避けている。だが、その集中力は長くは持たない。じきに綻びが生じる。そこをぐさりと首を切られてしまった。その最後の視界が暗くなるまで、そいつは、目の前から動くことはなかった・・・。
___________
後書き
コボルトの方の視点を少し入れてみたけどどうだった?
多分、殺された方が主人公って思った人いるかな?
ないことを願っているよ・・・。
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