第397話
何やかんやあり、残り2体も殺すことができた。これでマザーが現れる。かと思いきや、横の壁に卵爆弾を飛ばした。体がグレネードランチャーのような仕組みなのか?顔の横に2つの銃口がある。そこから卵が発射された。
そこから現れたのは、小型蜘蛛の追加だ。合流されたくないな・・・。
「ボム」
ファイヤーボールぐらいの大きさの球を作り飛ばす。前戦っていた時に作った。ファイヤーボールを爆発させて火の雨にしたやつ。あれの爆発力を上げたものといえばわかりやすいか?
もちろん火魔法の効果も加わっており、当たれば燃え出す。空中で爆発させれば、地面は燃え広範囲攻撃になる。そしてモンスターに当てれば、その威力で体が砕け散るという即死攻撃だ。
どちらも行い。燃え出した体でマザーの背中に乗ろうとする個体もいた。だが、そんな個体はマザーの背中にたどり着く前にマザー自身に捕食され、その血肉へと形を変える。火魔法が弱点なのは確実かな・・・。
シールドを足場に空を駆け上がる。その背中にあったのは、卵だ。背中に乗ると爆発をして殺すと言う仕組みか・・・。それならやりようがあるな。ファイヤーストームを発動させ、体ごとその背中の卵も燃やす。
蛇とかであれば、その殻は外敵や暑さに負けないように覆われている。だが、こんな温室のようなところで育った蜘蛛だぞ?ただの糸を体に纏っただけだ。魔法が消えた。再び空に上ろうとしたのだが、糸によって妨害される。
その糸の吐くスピードも早い。ここだ。地面からアースランスを生やす。刺さったか!?体に穴でも開けることができれば、そこから内部破壊もしやすくなる。できるなら背中がよかったのだが、無理だろうから腹を開ける。
そうすれば上に登れない騎士も攻撃をすることができる。だが、それは杞憂に終わる。体に穴は空いていない。あるのは傷だけだ。窓ガラスに弾丸を打ち込んだような形で日々が入っている。
これをもう1度すれば、穴を開けることができそうだ。こんな方法はあると知れば警戒する。俺への攻撃を魔術師に切り替える。だが、騎士のタゲとりスキルの影響で瞬時にヘイトが騎士へ移った。
風魔法だ。かまいたちの連続発動だ。それを拳のみでしのぐ騎士。それにも限界がやってくる。捌ききれず騎士の鎧に傷がつく。いつものことだが、そこから皮膚が現れ出した。
分身体の自爆ができればいいのに・・・。騎士にタゲが入っている間に俺は背後から、登り、分身体を出す。そいつらに命令を出し、俺がすること。それはファイヤーランスの大量発射だ。
成長体と同じ特徴を持っているのであれば、腹よりも背中の方が柔らかいはず。ファイヤーランスを出し、突き立てる。分身体の魔力は切れて消えてしまったが、その魔法の効果は込められた魔力がなくなるまで続く。
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