第63話
ということで、トラウマを与えるべく、決闘(笑)が始まろうとしている。もちろん、ダンジョンの近くにこのような場所は設置されている。揉め事を解決するには、戦って勝った奴が正しいという脳筋が金を叩いて建設したようだ。その後、そいつはダンジョンで死に以後国に寄贈され一般開放をしている。
ということで、装備をし、リングに上がる。あいつがモンスタートレインをしており、上がもみ消しているということは噂ではあるものの、流れていたらしく、かわいそうという目で見られた。
審判のスタートの合図がなる。それと同時に勇者くんが詰めてくる。これも予想通りだ。追尾式のファイヤーランスで対応する。それに対処しているうちに、コボルトを召喚し続ける。
対処が完了する頃には、コボルトは15体ほど召喚できている。さらに運がいいことにリーダーやシーフも召喚できている。そいつらに指揮を取らせるよう命令を出しておいた。
「卑怯な!!」と言っていたが、早く終わらせたいので、そんな言葉は聞かない。戦っている中でも、ずっと召喚を続ける。絶えず発生し続けるコボルトにどれぐらいの時間対処できるのかが気になってきた。
50体ほど追加した。もちろん、リーダー個体もいる。
「降さ・・・」
と言いながらも殴られ続けているので降参と言えないようだ。まだトラウマになりそうではないので、続ける。
「悲惨だな」
「あれが勇者なのか・・・」
といった声が聞こえるが聞き流す。ついでにオークも追加してみるか。オークの力も気になってはいた。だが、コストがかかるので召喚を控えていたのだ。そう言えば、バフを忘れていた。
「パワー強化」
全体に攻撃力上昇をかけている。攻撃は余裕で当たっているので、素早さや防御力に上げる必要はない。そのため、攻撃力だけをあげている状態だ。
そのまま、何も起きないのでボーとしている。というか暇だ。喉が渇いたので、水魔法で喉を潤す。念の為、殺すなという命令をしているので、別にそいった間違いは起きないと信じている。
暇すぎるので近づく。コボルトたちは、俺が通る道を開けている。そのまま、勇者の前に立ち髪を掴み持ち上げる。しゃがみ、顔の高さを合わせる。
「何か言うことあるか?」
「こ、降参します」
その声を聞いた審判が、俺の勝ちだと、宣言しゲームは終わった。シーンと静まり帰っているが気にすることもなく家に帰りSNSを見ていると、トレンドになっているようだ。だが、別にどうでも良かったので、そのままご飯を食べ寝て次の日になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます