第595話
順番が回ってきて、その扉を開けると少し大きめのオークが2体、その他大勢の愉快な仲間たちを引き連れている。じっくりと敵の武器の確認をできずに戦いが始まる。いつもなら武器を確認してから、戦っていたので大体の予想で動くことができる。だが、今はできないな・・・。
遠距離は確定でいるのだから、そこには気をつけておかないとな。オークの隙間からファイヤージャベリンが放たれてくる。シールドを出し、それを防いだ。そして横から剣を持ったオークがやってき、それを振り下ろす。
抜刀をした刀で受け止めた。剣と刀がぶつかり金属音が鳴る。1秒ほど押し合いが続くが、刀の向きを変え、力の流れが外に向かう。それに伴い、剣も外に流れていく。頭がよってくるので刀でその首を切り落とした。残り11体だ。
急いでバックステップをし、その場を後にする。空中からまたもや剣を持ったオークが降ってき、俺がいた場所に剣を突き立てていた。ファイヤーランスで殺そうと思ったのだが、横から魔力が膨れ上がる。
ファイヤーランスを飛ばし、即座にコントロールする力をなくす。その飛んでくる魔法に向き合い。刀をふるい、その魔法を破壊した。あのオークは片腕を犠牲に防御することで耐えたようだ。立ち上がって俺に向かってくるのではなく引き返す。
引く先は後衛がいるところだ。回復できるやつがいるということの証明にもなる。そいつを追いかけようとしていたが、横から槍が突かれれる。急ブレーキをかけ、それを一歩手前で回避した。そしてしゃがむ。
俺の頭があった位置を槍が通り過ぎていく。オークから離れるように移動をした。その突き立てられた槍が真下に振り下ろされていた。ファイヤーランスで殺そうとしても魔法が作られた瞬間、オークの魔法が飛んでくることでその集中力が失われてしまう。
イライラするな・・・。刀を手に持ち、槍に向かって走り出す。放たれる突きを半身で回避し、その槍を押さえ込みながら近づき、その心臓に刀を突き刺す。残り10体だ。
そのオークが持っている槍を取るために手ごと切り落とし、槍を持ちもう1つの槍持ちを狙う。そして投げた。最初は同じ武器を持っているやつが殺されたことに注目をしていたが、飛んでくる槍に気がついたのか、それを体をひねることで避けようとする。
だが、スピードが遅いオークには避けるまでの時間が足りない。その攻撃が左肩に当たってしまった。その肩を抉り取り、カランと乾いた音をたて槍が少し離れた地面に転がる。
マジックバッグに腕を入れヴォーパルバニーの短剣を手にし、後ろに投げる。飛んでくるファイヤーボールに当たり、それを壊し威力を失いながら地面に落ちる。槍を杖代わりにし、立ちあがろうとしているオークに近づき、右肩から斜めに切り裂く。血が噴き出し、俺の腕と刀を濡らしながら死んでいく。残り9体、余裕かな?
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