第7話

朝の寝覚めがいつもよりよく、やる気が高まる。今日はなんとか成功する予感がする。昨日は少ししか動かすことができなかった。調べると手まで動かすことができれば及第点らしい。こんなことであれば剣士系統をとればよかった。


「はー」


深いため息を吐いた。ご飯を食べ早速部屋に篭り、瞑想を始めた。昨日の感覚をもとに少し動かすことは。まだできる。これを広く動かすことが今日の目標だ。明日は武器の買い物だ。そんなに時間がかからないことは確定だ。武器だけしか買うつもりはない。


そのため、半日で終わる。その次の日にはダンジョンに行くつもりだ。今日中に完成させたいと思う。ご飯も食べ終えた後、集中ができるようコーヒーも飲んだ。かれこれ3時間はたった。なんとか、手まで動かすことができた。これで獲得できたと思う。確認方法はステータスを見ることで確認することができるようだ。ということで


「ステータス」


呼び出してみようではないか。スキルの方に移動するボタンが点滅しているのがわかる。これがあると何かスキルが手に入っている。さて、言われた通りにすると、魔力操作のスキルが手に入っているはずだ。そう思いながら、スキルの画面へ移った。画面を見ると、魔力操作ではなく気力操作というスキルだった。


「なんでだ?」


驚きのあまり独り言が出てしまった。魔力操作には魔法使い係の職業の人が取ることができるスキルだ。だが、気力操作は、剣士や武術家のような近距離戦の人が取るようなスキルだ。現在の俺が取れるようなスキルではない。職業に隠されたものもがあるのかもしれない。たとえばだが、剣士の職業になった際に、剣を触ったことがないのに手に馴染むようなことがあるのだ。


マスクアビリティーが存在する。簡単にいうと隠された能力だ。この職業の隠されたスキルはあらゆるスキルが取れることなのではないかと推測する。こんなことよりも早く、魔力操作を取らなければならない。急いでまた、瞑想を開始する。


次は心臓で試してみるとするか。前は腹で感じていたが、それは気力操作だった。ということは心臓付近で感じることができれば、それは魔力に違いないと思った。おそらくだが、感じるのはその職業ごとのためあまり気にすることのなくサイトには書かれていたのだと思う。


だが、気力操作を取れたのはでかい。似ている感覚だと思う。体温程度の暑さのものを感じられる。だが、滑らかに動くのだ。普通に腕まで動くさらには体の中で巡回することも容易い。


これが、早ければ1時間でできると言われていたわけかと実感する。


「時間返せー!!」


と叫びそうになるのをなんとか抑えた。職業適正がないものを動かそうとしていたのだ。適正がないものだと感じることができないため、動かす以前の問題だ。


スキルを取れていたことを確認するために、またステータスを開く。そして、点滅をしていることを確認する。萎えたという気持ちと集中しすぎていたことに対しての疲れが出てきたことから、眠たくなってきた。一旦昼寝と行こうではないか。

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