第5話

さて、どの職業がいいか考えておこう。この職業はどちらかというと、戦闘職ではないと思う。サブにつけるなら、戦闘職がベストだろう。上の方や虫眼鏡のアークがある。おそらくこれが絞り込みになる。


「押すかー。ポチッとな」


当たり前だが爆発はしなかった。これで爆発が起きてみろ、この職業戦闘に使えてしまう。案の上ソートなわけだった。主に戦闘職、生産職、サポーター、その他、2次職となっていた。2次職!!これは進化後のものだと思われる。これがあれば、すぐに儲けが出るんじゃないか。そんな思いでそれのみを選択し、該当するものはあるのかみた。だが、そんなに現実は甘くはなく空白のままだった。今は何も2次職をとることができない。


渋々、戦闘職を選ぼうと思った。2次職の文字に集中していたあまり、その隣にあるその他の文字にやっと気がついた。その他って何があるんだ?そう思ってしまった。魔法も戦闘に含まれる。薬師といったものは生産職だ。


「その他か。みる分だけはタダだし見てみるか。」


その他にはパーティーで組むのはおすすめしないと、調べると出てきたテイマーやサモナー、精霊術師が含まれていた。精霊術師やテイマーは、レベルアップするための経験値が仲間のモンスターまで共有されることから、パーティーで組むと、経験値が取られると考えパーティーを組む際に躊躇われる。さらに最初仲間にできるのはスライムやゴブリンといった。強いものではない。どちらかと言えば最弱だ。この先荷物になると考えている人も一定数いる。




精霊術師の場合だと、MPが足らず一回打つとしばらくは使いものにならない。お荷物だ。だが、威力は高いので、ボスがいるとされる階層ではすぐに仕留めるためにパーティーに入れている人は何人かいるようだ。おそらくこのその他には自分以外のものに戦ってもらう職業だと思う。初めから手に入るものか、ダンジョンで手に入れるかの2択になる。




「ソロ非推奨かー。」




このその他にはソロにはきついものばかりだ。最初の方は仲間の手助けは必ず必要になってくる。却下だな。そう決心した。強くなっていれば選択してもよかったのかもしれない。だが、今は最弱だ。


「男のロマンと言えばー」


そう魔法使いだ。決して童貞を貫き通した魔法使いがロマンというわけではない。その噂が当初あったらしいが、今ではその節は否定されているようだ。


と思い戦闘職に決定をつけた。念の為、メモを取れるように準びはした。


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