第529話
のんびりしたことにより、その疲れもだいぶ取ることはできた。ダンジョンで手慣らしをしておかないとな・・・。最後に戦ったのは、あのカンガルーだ。そのため、獣との戦闘に慣れすぎて、対人戦が腐っている可能性もある。
それを整えるために20階層のオークナイトと戦うことにした。2速歩行で戦い武器を扱う敵の中で一番強いのは、このオークナイトだ。その階層に入る。視界に入るのは、片手剣と盾を構えるオークだ。今回はそれがナイト個体だった。
残りの武器構成は、剣士、弓2体、槍だ。魔法は使うことができないが安定しているな。もし魔法が飛んでくるなら、ナイト個体が前に出て盾で防御するだろう。
もう準備はできているようだ。弓の弦を引き、いつでも放てるようにしている。そして放った。それと槍と剣士が走ってくる。
「シールド」
矢を防ぎ、後ろに下がりながら分身体を出した。ナイト個体はまだ、弓の近くにおり遠距離攻撃を警戒している。ここで仕留めるために近づいてきてくれると、その後ろにいる弓も仕留めやすくなるのに・・・。
後ろに下がったことがバレているので、真っ先に俺の方を狙うために分身体を素通りし、攻撃を仕掛けようとする。だが、ナイト個体が吠える。剣士と槍使いの動きが止まり引いていく。
ッチ、このまま来てくれていれば、分身体と入れ替わったと同時に首を刎ねようと思っていたのに・・・。プラン変更、分身体に魔法を使わせる。狙うは槍だ。だが、放つ前に矢が放たれシールドを貫通し分身体を貫き、破壊する。
ステータスが下がっている状態でシールドを使っても意味がなく貫通し、体にダメージが入っている。それなら回避と攻撃に全振りしたほうがいいな・・・。
俺に対してバフを付与させるとかはどうだ?試してみるか・・・。再び分身体を出す。それを警戒して前に出ようとしない。無理矢理にでも前に出すか・・・。
「ランス」
ファイヤーランスを飛ばす。槍使いを狙ったのだが、間にナイトが入り込み壁に向かってそれを弾いた。魔力って万能だよなー。武器に魔力を通せば対抗策にもなる。やはり脳筋こそ正義なのか?
それよりも盾をどう対処するかだな・・・。盾を持っていないものを対処するにはまず、あの盾をどうにかしないといけない。魔法もダメなら近接になる。その場合、弓の独壇場だ。
近づくためには風かな?風魔法のバフをかけさせる。魔力はまだ残っているので分身体は消えていない。そのため効果時間を継続させるために連続して発動させた。だが、そんなバフは分身体が消えると同時に、効果がなくなる。
分身体がいないと意味がないようだ。もしかすると、分身体が普通に殺されてもバフが消えるかもしれないな・・・。
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