第132話

 11月最後のダンジョンに潜る日には、狙っていた熱感知のスキルブックが落ち、俺が使った。これで、奇襲をかけられることがなさそうだ。そのため、次の階層にいくことになった。12月1回目のダンジョンにやってきた。


 11階はゴブリンだが、職業持ちにアーチャーやマジシャンが通常湧きだ。そのため魔法や弓、矢を求める人がこの階層を目指してやってきている。と言ってもパーティーを組んでいるか、頭抜けて強いということがなければ、ここを切り抜けることができない。


 気配探知で、調べてみたところ。情報通り、基本は5体で行動をしているのがわかる。そのほかにも4体や6体のゴブリンもいたが誤差だろう。近づき、息を潜める。そこには、リーダー個体レベルの背の高いものが5体いる。


 武器は剣が2体、槍、武器なし、弓だ。ここにレア枠でヒーラーが出たりするらしい。そいつが現れるだけで、戦闘が長引くとまで言われている。今回はいなかったし、回復は持っているので必要ない。そのため現れないことを願っておこう・・・。


 今回は一旦1人で戦う。もし、ピンチになれば召喚をしているゴブリンたちにこっちにくるように言うか、そっちに近づくつもりだ。ファイヤーランスを、10本生成する。火魔法がレベル10に上がったことで、同時生成時のMP消費が上がらなくなった。(現在は1本×生成した数のMP消費)それを、アーチャーにめがけて飛ばす。避けようとせず、それに迎え撃とうと弓をひきしぼり、放つ。


 だが、それは気力を込めていたのかどうかはわからないが、ランスに当たり消えた。そのため避けようと木の上に登ろうとしている。その間に10本のうち、3本は落とされてしまったものの、残りの7本がアーチャーを襲う。その全てが、アーチャーの体を貫く。腕を貫き、腹を貫き、顔を貫く。血が一瞬にして蒸発をしたり、固まったりすることで血は出てきていない。残りのファイヤーランスに貫かれた場所は、もう肉がほとんど残っておらず、骨のみになっている。


 残り4体だ。魔法を飛ばしたことで、方向はバレており警戒をされている。武器なしと剣が詰めてくる。それに対して闇魔法を使う。


「ダークジャベリン。」


 黒く禍々しいそれは、ゴブリンの足に刺さり、転ばす。そして感覚が切れていて動くことができていないそれに、刀で首を切り落とした。これで残り2体。また同じようにダークジャベリンを放ったのだが、それはわかっていたのか回避される。


 そのため前もって用意していたダークボールを飛ばし、目の前で魔法を解除し、中のライトボールを爆発させる。このダークボールの中にはライトボールが入っている。さらにダークボールには、光が通されない。そのため、中にあるライトボールがバレていないのだった。


 それが直撃し、目を押さえてもがき苦しんでいるそれらの首を切り落とし、1戦目は完全勝利をすることができた。


 後書き

 ダークジャベリンの効果は感覚がなくなります。

 そのため、手とかに当たるとその先から何も感じられなくなります。

 顔は無効化されます。(流石に強すぎるので・・・)

 言ってしまえば神経系の伝達がなくなるという仕組みです。

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