第937話

 最終ボスの登場か?トロールを殺した後に出てきたのは黒色のオークだ。黒と言えば、あのヤギの悪魔を思い出してしまうなー。似たような感じだろう。それが数体とトロール並みに大きいオークが1体だ。王冠をつけていることから、オークキングとかその辺りだろう。


 その配下としてあの黒いオークがいるとかそんな感じだ。オークキングとその取り巻きの合計10体が最終ボスだ。他にも仲間がいると思っていたが、あの出していたものと同じだったのだろう。そんなことをよりも進化していないことが嬉しい。


 進化をするとしても、進化するための経験値は多くなる。だが、階層が低くなるごとについれて経験値は不味くなる。そのため、いくら低層で周回をしても進化をすることができない。それが唯一の救いだ。ついて来ているのに鍛治師のオークがいないことから、このダンジョンのどこかにいるのだろう。


 見つけてテイムする人が増えそうなところだ。10体のオークの配分は、オークキングに黒オークが2体、ヒーラー1体に魔法使いが3体、前衛が3体だ。強さ的には、周りにいるのがナイト個体程度の強さだと思っていればいいか?


 戦えそうなものは数人かな?破壊神の方はやる気満々だ。敵のレベルも高いだろうから銃も使えなさそうだ。それよりも俺が放った魔法のせいでセーフポイントの機能も完全に消えている。クールタイムに入っているため、もうどうすることもできない。


 敵の人数が少なくなっているのだから、間違えることもないだろう。騎士たちを召喚しても問題なさそうだ。ゴブリン対オークの究極の戦闘が始まる。しゃあなしで、無断でファイヤープロテクトを破壊神にかけておく。


 これで俺にも経験値が入ってくるだろう。1本のビームが放たれる。魔法使い系も賢者か魔術師まで行っているようだ。それよりも考えることを会得している。いつもの雑魚のオークであれば与えられた魔法しか使わず、新たな魔法を創造しようとしない。そのため簡単に勝つことができていた。


 だが今回はそうもいかないようだ。オークキングのスキルの1つ、王の威圧が発動する。こんな感じなのか・・・。無理やり恐怖状態にする感じだ。敵の存在が大きく感じ、勝ち目がない。そう思ってしまうように思考が移されているように感じる。


 オークキングの職業は盾と片手剣を使う職業のようだ。魔法を使えるのかはまだわからないが、不意打ちや隠し球として使うことの方が可能性が高い。意気揚々と破壊神がオークキングの方に走り出す。その他のオークは俺が担当するようだ。騎士を召喚していて正解だった。


 騎士の両腕に黒煙が付与される。戦闘態勢に入ったようだ。動くことができないものを守るように動いているものが数人いる。そのあたりにエリアヒールをかけて経験値を稼ぐ。ある程度の攻撃なら耐えることができるだろう。


 ヒーラーは最近話題になっている。サポート特化のものだ。オークキングとの戦闘に乱入させないようにバフとデバフを使い、前衛のオークの防御力を上げる。9体を殺せばミッション終了だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る