第860話

 馬のスピードを強化させていた。盗賊系の職業や回避タンク系の職業を積ませることで、素早さが上昇する。その結果、スピードを出すことができる上限が伸びたようだ。伸びたのはよかったが、それにスタミナが追いついていないのが現状だ。


 そのため、成長したスピードを生かすことができていない。馬のスタミナってどうやるのだろうか?調べていると、馬のスタミナの原因は独特な形をした内臓と呼吸法にあるらしい。・・・どうしようもなくね?まさかここでスタミナが成長しないことが判明した。


 と思われていた。スピードが伸びた結果、馬の職業で競馬が増えていた。そのレベルを上げることでスタミナ増加を獲得することができた。これならスタミナを伸ばすことができる。それと同時に俺は騎手にサブ職を変更する。


 騎手とは馬に乗り、馬を操縦する人の名前のことだ。馬と一緒にレベルを上げる作業が始まった。レベルを20にするまでに、4日間かかってしまった。馬の強さに合わせたものになっているのだから当然だ。もちろん、チーフにも確認させたところ、同じように騎手の職業ができるようになっている。


 確認をしてみると最初は出てきていなかったが、急に出現したようだ。どうやら馬の蹂躙時に乗っていたのが原因だろう。タイミングが悪く、レベル上げが終わってからだったため、まだ職業変更をしていなかった。


 銃ゴブリンを強化するときにチーフの職業を騎手に変更してもらうか。


 騎手の職業では、どんなスキルを手にれたのかの確認だ。まずはレベル0は騎乗のスキルだ。同じスキルを持っていたため統合された。生き物や機械に乗るときのバランス力が上がる効果がある。また、なつく速度が上がるようだ。


 そして、レベル5ではペース管理のスキルだった。スピードを上げたり落としたりする時にその移動が楽になると言う効果がある。競馬で逃げを選択したときにスピードが上がりやすくなるとかだろう。それや追い越せと命令した時に力が上がるとか?色々な場面で切り替わるバフ程度だと思っていればいいかな?


 レベル10では体重無効化だ。乗っている時にはその乗り物に負荷として乗っている人の体重がかかってしまう。その負担がなくなるようだ。人間どうしてであれば、背負っているが重さを感じないようなものだろう。


 レベル15は騎乗生物の脚力増加だ。よくある競馬には平地だけを走らせるものが多い。だが、障害物を超えるような競馬も存在している。それ用のものだろう。ジャンプ力や、スピードが上昇する効果を持っているようだ。


 そしてレベル20では、騎乗生物のスタミナ消費減少だった。これでスタミナ問題が2重で解決し、余裕が生まれることになった。もし召喚獣が乗るとなれば、騎手の職業レベルを20にする必要がある。このスキルの恩恵を忘れて、すぐにへばっている姿が容易に想像することができる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る