第1006話
特に何もない状態で土曜日が終わり、魔石を換金に出す。そして、日曜日がやってきた。今日の目標は30階層をクリアすることだ。それが終われば、完璧と言えるだろう。
「昨日は休めた?」
「もちろんです!」
「今日の目標は30階層に行く事だけどいける?」
「はい!」
そんなわけで25階層に移動する。そして準備運動という名目で25階層のキノコと戦うことになった。
「そうそう、これつけて見て」
女王のドロップの未来視できるサングラスだ。そして、殴るふりをした。だが、案の定受け止められる。
「どう?これ」
「見た目がひどいですね」
「まあ、ドロップだから仕方がないかな?そっちじゃなくて性能の方よ」
「あんまりって感じですね。違和感が凄すぎて、人の影が2重で見えるのでどっちが本物かわからない時間が発生しそうです」
「そうなるよね・・・。ありがとう」
回収しマジックバッグの中に片付ける。ある程度の賢さとかが必要になるのだろう。目が3つあるやつとかにつけるのが良さそうだな。
順番が回ってきたのでそのボス部屋に入ったのだが、通常の小さい方だった。少し残念そうにしている。どうやら、強くなった方と戦いたかったようだ。この次の階層から一気に強くなるのだからそんなに気を落とさないでほしい。
26階層のクマだ。持ち前の防御力と判断力を生かし、最初の攻撃の振り下ろしを弾く。そうすることで体の内側に入り込み、至近距離で3つの斬撃を同時に放つ。1振りの斬撃が3つに分かれる感じだ。身体強化でステータスを上げたことでアースを使わなくても再現が可能になっている。というかいつも使っているものを超えたのだろう。アーツの必要性が薄まってきたのはいいことだ。
元から相性が良かったため問題はない。次の猪だ。魔法を体か牙に纏い突進してくるタイプのものだ。これが一番厄介になるだろう。攻撃を当てるためには、突進している最中に魔法を当てるしかない。受け止める人がいれば話は別だが、今は受け止めてくれる人がいない。もし受け止めてしまうと攻撃をすることができず、力負けで押され倒されてしまうだろう。
遠距離で魔法で潰すか、避けてから横腹に攻撃を入れるのかの2択になる。だが、近づくまでの速さやどこの距離から危ないのかの判断が難しいはずだ。王子が選択したのは、受け止めて攻撃を耐えることだ。そうすることで攻撃力の確認をしている。
流石にギブアップのため、俺に助けを求めてきた。すぐに魔法を放ちその猪を殺すことで助け出す。パーティーの時もタンクをしていた弊害だろう。避けるよりも受けろ。そして力を計れみたいな感じだったのだろう。ソロでそれはタブーだ。避けるしか方法はない。
力の差や技量の差が大きくあるのであれば、受けても良かっただろう。力の差がわからない、技量の差も人形でないから区別できない。そうなってくると避けるしかない。盾で受けて逸らしても良かったかな?角度をつけて攻撃を受けると、逸らすことができる。
まあ、威力が返ってくるのだから、そこだけは注意点だなー。気をつけることもわかっているようで何も聞きにこない。気を引き締めているようだ。盾で横から頭を殴り逸らし、その尻に向かって魔法を撃ち殺した。
そんなに反動がこないものなのか?騎士系の職業になったことがないから、その特性とかはわからない。まあ、体勢を崩さないようにする感じのスキルがあるのだろう。同じように横から殴ってから、魔法を撃つことで殺していた。殺し方を確立したようだ。
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