第360話
逃げる時に分身体があるとそっちを追いかけてしまいそうだ。まだ、気配の大小関係はわからない。それが分かれば分身体と本体の区別も簡単になるのだろう。
ドロップは、ヤギの角だ。黒魔術に使うものらしい。悪魔関係かな?ヤギってよく悪魔とか言われているからなー。買取で一番高いのはこの角だ。ヤギの肉よりも鴨肉の方が好きなんだよなー。鴨肉のロース。たまにスーパーとかで売っているそれだ。
味は濃いし、油も多いから親はいらないとか言うが俺は好きだなー。ヤギ刺しとかがあるんだってー。昨日料理方法を調べていた時にそんなのを見つけた。沖縄で食べられるようだ。調べてみると臭いとか書かれていたので食べるのはないかなー。
他のやつも倒していたのだが、色が黒と白の2種類しか存在していなかった。だが、ドロップには毛皮が出てこないことから何かあるのかな?そして、出てくるのは1体だけだ。横槍も何もしてこない。ただ、体当たりをするときだけは一緒に出てきた。
多分、幻覚にかからないようにしているのだろう。体当たりもわざと幻覚を当てさせた個体に対してだ。どんな反応をするのか気になって攻撃させていた。
草むらから他のヤギが現れ、体当たりをゴブリンに行っていく。連続ではねられていくように体がずっと宙を舞う。地面に着地する時には、すでに死んでいた。その時にはすでに逃げ出しており、攻撃をしにくかった。
ここで攻撃できるタイミングを見つけることができれば、効率も上がるのだけどな・・・。この階層にはほとんど人間がいない。いたとしても幻覚に耐性を持っている人だけだ。それ以外は死ぬためにここにくるわけもなく。
だが、この魔法には面白いことが起きることがわかっている。幻覚を付与するもの?そうドラックだ。違法薬物による幻覚になっているときに幻覚をかけられるとそれが打ち消し合い通常に戻ってしまう。
それを悪用して、儲けを出そうとしていたものもいた。違法薬物所持で捕まっており、そのほかにも裏家業の人が囮として使うためにそんな人を雇用していたりとこの辺りではないがそんなことが横行している。
そんな無法地帯だが、霧が発生しているところには突っ込まないと言うことが言われている。それは逃げるからだ。霧の中に入ってきた人と真逆に進んでいく。間違えて攻撃されてもあれだ。そのため暗黙了解ができている。
たまに馬鹿なことをして突っ込むことで冷ややかな目で見られる人もいるようだ。それで興奮する人もいるみたいだし、そんな人なんだろう・・・。
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