第1017話
あの戦闘で光魔法のスキルレベルが9になっている。あと1レベルで魔術師か・・・。今、賢者に行っているのは、火、風、土の3つだ。魔術まで行っているのは水と無だけで、残りは魔法の状態で止まっている。残っている魔法は全部で4つあり、スキルレベルの高い順で光、闇、聖、樹魔法だ。
とりあえず光魔法を賢者まで上げてから、火魔法と合成できることを祈ろうか。それで、ダメなら闇魔法を強くしていかないとな・・・。あのボスが1日でリポップするとも思えない。あり得ても週に1回だ。あそこにいくとしても来週になるだろう。
予定していたものが、もう終わってしまった。正直もっと戦闘に時間がかかると思っていたがそうでもないようだ。次の階層に行ってもクリアするまでに時間が来てしまうだろう。次の階層はオークの集落になっている。実家のゴブリンの集落のオークバージョンだ。
ゴブリンよりもその体が大きいことから、トラップの規模や住居の規模も大きくなっているだろう。そのオークの住んでいる特徴を出していても良いのかもしれない。そうするか?ゴブリンの場合は、自分よりも弱い小動物や木の実を食べる傾向にあった。
そのため、森の中に住居している。オークが食べるとすれば、少し大きめの肉だろう。非常食として木の実があると考えると森の中にあるのは確実だ。このダンジョンでオークがどういう風になっているか?という疑問だ。武器が与えられているのか。生態系に沿って強化しているのかだ。
木製の武器であれば戦うことができないため、金属製の武器が渡されていることが多いはずだ。だが、放置をし自分で成長しろというパターンの場合なら、その近くに鉱山を設置しているはずだ。その鉱山まで殺しに行って、最終クリアになることもあり得てしまう。
オークの数は30体前後らしい。そしてボス個体が存在していて、それを殺すことで宝箱が現れる仕組みになっている。その確認をするため42階層にやってきた。
ゴブリンの集落と同じように、森の中にリスポーンする。シールドで空中を移動しながら集落を探す。さすがは優しいダンジョンだ。門がある方に進んでいくと、集落を見つけることができた。そこにいくまでのトラップには、糸が括り付けられている丸太が飛んでくるトラップや、先端が尖った枝が底に立てらせられている落とし穴があった。さすがはゴブリンの上位互換だ。
ゴブリンであれば片足程度しか入らなかったが、このオークの落とし穴は腰程度まで入るようだ。通常の鹿がその落とし穴に入っているところを見て、そう判断した。オークの集落を見つけた。踏みしめられたことで、草が生えていないところがある。そこを真っ直ぐ行くと山の方向だ。鉱山があるのは確定だろう。全てのオークは武器を装備している。
鉱山ではなく、木の実が生い茂っているところにつながっている可能性もある。そこの確認をしてみたが、普通に鉱山だった。中には入らないが気配察知の結果、中に複数の気配がある。そのことからここで鉱石を発掘しているのだろう。
時間だ。あのボスを殺したことで14時になっていた。3時間でこの階層を攻略できる保証がなかったからここを攻撃しなかった。上手くやれば、そんなに時間がかからなかったな・・・。と少し後悔をしている。日曜日にこのオークを殺して終わらせることにするか。
帰りにスマホスタンドを購入する。短剣の大きさはスマホの2倍程度の大きさだ。横にすれば立てかけることができる。それを窓際に設置し、しばらく放置することが決まった。呪いを解くためだ。部屋が散らかるけど仕方がないことだ。
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