第868話
その後に、スキル経験値のスクロールを使うことで、1つのスキルレベルが上がった。それは性病耐性だ。消え失せろよ・・・。スキルを一時的に捨てるところが欲しいな。このスクロールを使うのであれば、スキルの獲得数が少ない人ほど、自分が欲しいスキルを強化するために使うことができる。
・・・俺との相性は地獄だな。なんとなくで職業を選択していたため、使っていないスキルや変なスキルも手に入っている。ネタ職には気をつけよ。
ということで、土日になった。今回は特に切り捨てるような授業は見つからずにホッとする。見つかったとしても、切り捨てても進級や卒業するまでの単位なんかは余裕だ。半分以上を切り捨ててもよかったが、それをしてしまうと俺がダメ人間になってしまうように感じた。そのため、平日のほぼ毎日に授業を入れている。
当初の目的通り、あのオークがいる階層までやってきた。そして昨日見た筋肉ムキムキのオークを探していると、一瞬で見つけることになる。周りに老オークがいないのだから簡単に見つけることができた。相変わらず持っている武器は、大剣だ。
だが、その刃にはオークの血がついている。どうやら同族殺しをしたようだ。一応同族だと忌避感が生まれるように設定されているのだけどな・・・。魔物には適応されないようだ。
流石に80mほど離れていれば気がつかれないか。スナイパーライフルのスコープを覗きながらその照準を合わせる。しっかりとサイレンサーもついているため、音は小さい。難聴になっているオークであれば、この距離であればバレることはなく頭に攻撃を入れることができた。
だが、このオークは発射した瞬間に反応し大剣を横にすることで弾丸を外に弾き体を守る。方向がバレてしまったようだ。危機感知のようなスキルを持っていたのだろう。その結果、攻撃という危機を察知して守る判断をしたのだと推測しておく。
一応初期スキルから手に入っており、レア枠だと言われているものだ。どの職業で手に入れることができるのかは未だ謎に包まれているようだ。気配察知もしっかりと持っているのか・・・。俺に近づくために少し開けたところから森の中に入ってきている。
木の上に所々ゴブリンを配置し、奇襲を仕掛けるように命令を出していた。だが、奇襲を仕掛けるよりも前に殺されていたことから、気配察知を持っているのだと判断した。一応隠密系のスキルを持っていたやつを入れていたのだが、それもバレているようだ。
レアリティやレベルも低いようなスキルのため、その差で負けていると考えれば自然だな。気力操作も精密なものであり、剣先に気力を集中させることで斬撃を出している。そのため無駄もなく、ほぼ100%の状態で使うことができているようだ。
俺の場合は、剣の持ち手からこめることで押し出す形で使っている。その結果、剣を強化する時に使わないものが剣身に止まっている状態だ。そこが無駄になっている。
ゴブリンの魔法使いに奇襲用として、ファイヤージャベリンを刻印した魔石を持たせていた。だが、盾のアーツによって防がれる。大剣って盾のアーツが発動するんだな・・・。知らなかった。斬撃を放ち、木を薙ぎ払いながら更地に変える。破壊者だなー。
俺の場所までが更地に変わってしまった。
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