第1055話

 決まらないなー。普通に魔法で殲滅すべきだったか。残り3回が終わってからテイク2に入ればいいだろう。とりあえず、一旦全部のものを終わらせてからだ。


「次は?」

「もう1回してもいいですよ?」


 やはり、あまり決まっていないことは気がつかれているようだ。そして気を遣ってまでいる。まあ、先に他の3つを終わらせてからでいいか。


「残りの3つが終わってからかな?それが終わって時間が余っていればもう1回していい?」

「そうですか。じゃあ、グロでお願いします」


 グロか・・・。グロの定義は難しいからな・・・。拷問系やスプラッタ系で行こうと思っている。アイアンメイデンか、圧死になるな。この2つなら魔法の構想はいけるだろう。よく使っていた魔法だ。問題なく使うことができるだろう。


 すぐに順番が回ってくる。今回は敵に変な装備をしているオークはいない。残っているカースウエポンを有効活用するか・・・。分身体を召喚し、そのオークの周囲を囲むように動き出す。カースウエポンは、正面からオークに攻撃を仕掛けさせ、ヘイトを稼ぐ係になってもらう。


 そのオークの周囲を囲み、土魔法を発動させる。少し余裕を持ってオークナイトを含む全てのオークをそのドーム内に封印することができた。このドームの天井付近には小さな穴がぽつぽつと空いている。分身体の魔力全部をオークを囲んでいるドームの地面に込める。


 込めたことで土操作が可能になった。土操作で地面を持ち上げつつ、その空いた空洞に土魔法を作り出すことで押さえつけられたりするのを防いでいく。だんだん上に上がっていき、バキバキと鎧が砕かれていく音がする。頭が砕かれないように地面に脱いでいたのだろう。それが落ちていき壁のところに巻き込まれたのだろう。下の方にある隙間から血が噴き出していく。


 量的に1体が巻き込まれてミンチにされたのだろう。それ以外の穴からは出てくることはない。時々金属が潰される音がするくらいだ。最後の頂上あたりになった。生き残っていたオークが全員潰される。穴から液体が飛び出してくるとともに、肉塊も飛び出してくる。魔法で行うミートミンサーだ。


 金属とかが混じっているのと、血が多いことから食べることは難しいだろう。見た目や完成系はミートミンサーだが、魔法が出来上がる時は血や肉が吹き出す噴水のようだ。これが俺が考えた最強のグロ戦術だ。何体かは生贄になるため、本当の戦闘では使うことができない技だ。するならばトラップとして設置をして、そこを通った時に発動するというものの方が良さそうだな。


 で、そこの王子はなんで引いているのかな?普通にグロってこんな感じでしょ?まさかグロが足りなかったか?もっと細長くなった肉塊が出るよりも、手作業でミンチする方がお望みだったか。出血死するまで放置とかそっちの方が時間が長いからな・・・。効率よく殺すならこっちの方がいいはずだ。知らんけど。

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