第897話
中忍の方は、レベル0でモノマネだった。そしてレベル5では変装だ。隠密をするときにその職業になり切るための技術だったはずだ。そのときにあった服装を自動で作って作ってくれるというものだ。自分で発動する必要があった。流石に勝手に服装を設定されるのはおかしいからな。
言って仕舞えば、その場に応じたコスプレができるとかそんな感じだろう。火縄銃を持っていればまたぎの人の服装になるのかもしれない。そう考えるとパッシブ変化であれば地獄になっていただろうな・・・。その作った服は脱ぐと、消えていくようだ。魔力消費で作るため、魔力となり消えていくと考えていればよさそうだ。
派手な服になればなるほど、魔力消費が大きくなる。ただ見た目だけなため、防御力とかに期待してはいけない。錬金や薬学をするときにこれをすれば、丸メガネと白衣になるのだろうか?それはそれで楽しみだな。さらに、このスキルを発動しているときに、モノマネの効果が上がるようだ。
そして、レベル10では武器術だ。武器を使うスキルの総称だ。武器の中でも一番強い効果を発揮するのは刀らしい。他にも武器術があれば、強い効果を発揮するところに統合されていくだろう。あればの話だ。
レベル15では、ついにやってきた壁走りだ。壁になっているものの上を歩くことができるようになるらしい。歩くときには気力を消費するようだ。1歩ずつではなく、歩いた時間でその消費される気力の量が決まる。まあ、ありがたいことだ。トップスピードで走ることができれば、魔力消費が少なくなると考えるとすごいお得感が増す。
レベル20では薬学だった。一応持っていたはずだ。だが、統合されていないそのスキルを覗き込むと小さく括弧(かっこ)がつけられており、改造と見えるか見えないか程度の小ささで書かれている。ここは隠れずに堂々と表示していて欲しかったな・・・。
どうして、統合されていないのかを10分ほど考えてしまった。スキル名が違うのであれば、はっきり書いていてくれ。それ以前に、詐欺師が契約を持ちかける時の手法をとるなよ・・・。改造と書かれている通り、2種類の薬を混ぜた時の合成成功率アップと書かれている。
薬は毒にもなる?みたいなことだろう。ポーションみたいな毒を作ることだって可能だろう。持ち歩くときには使うことができそうだな。そしてレベル25では、非常食召喚だ。忍者飯を召喚できるのか?そう思い、ワクワクしながら召喚してみる。魔力を使い召喚し、出てきたのはカンパンだ。
そう非常食でお馴染みのカンパンだ。しかもでかい缶に詰められているやつだ。食べ切ることができるわけもない。なんというか、もっと昔のものを出して欲しかったな・・・。栄養価が高い忍者飯とか食べてみたかった。
レベル30では軽業のスキルだ。軽業と言っても身体操作がしやすくなるというものだ。体が思ったように動かない。そんな症状を抑えるためのものだろう。考えるがままに体を動かすことができるようになるらしい。この説明だとよくわからないな。
体の仕組みおより理解できるとかそう思っていればいいか。
レベル35では、火薬作りだ。魔力消費で火薬を作ることができるようになるらしい。錬金みたいな感じだろう。比べてみるとこっちの方が強かった。錬金の方であれば、火薬は自分で作るか購入する必要があった。だが、こっちの場合は、素材がなければ魔力消費で作ることができるようだ。少し魔力消費が多めに設定されているが、俺からすれば誤差のようなものだ。
最後を飾るレベル40では、爆弾製造だ。爆弾魔になることができる。火薬が必須の材料になることから、レベル35の火薬作りで作っておく必要がある。爆弾にもいろいろあり、手榴弾や閃光弾とかいろいろ作ることができるようだ。
火薬と魔力があれば作ることができ、さらにその効果に近い他の素材があれば魔力消費を抑えることができるようだ。
とまあ、ここまではよかった。・・・忍術は!?火遁とか水遁とかの忍術がない。中忍があるということは上忍もあるはずだ。調べていると出てきたことから存在はしている。ここにあるのか?そう思いながら、忍者で検索をかける。
そこに出てきたのは驚くべき言葉だった。忍術で、魔法のような忍術はフィクションである。そう火遁とか水遁はフィクションだったのだ。oh。
楽しみにしていた上忍の忍術もないかもしれないな・・・。一応あったときに嬉しいから、ある可能性に賭けて、上忍を選択しておく。
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