第762話
ダンジョン内で食わさないように動く必要があるな・・・。動画の撮影が終了した時にその本性が顕になる。俺も後ろにドローンがついている人間だ。難癖をつけられる可能性がある。そこまで深い階層までは来ないだろう。
一番警戒するのはイベントの時だ。ただの趣味の延長線上的なものなのでイベントを満喫している時にはカメラを出さないようしておくか。一般人だと偽装すれば、難癖もつけてこないだろう。同御者とバレなければいい。
最近では、そんなダンジョン系のリアルタイム配信をする人を会社が募集している。その会社の親会社は、ダンジョン関連の製品を作っている会社だ。その製品の信頼度や効果を知ってもらうために使いたいようだ。
頑張れば手を出すことができる金額だ。大人にとっては、ダンジョン内でどんなことをしているのかの確認や、安全だということの証明にもなる。親が太い人が子供がダンジョンに行くとなれば持たせる必需品になりつつある。
配信をしているのか、それとも家族の安心を取っているのかは知らないが関わらない方がいいだろう。ライブ配信をしているとすれ違う人の肖像権なんかは保証されていない。写りたくないし、近づかない方がいいだろう。
落ち着きがあるメイクをしているにも関わらず、足を組んでおり舌打ちをしながらスマホをいじっている人もいる。あれだな。キャラと実際の性格が違っていると大きなストレスになるみたいな感じだろう。あんなのはすぐにボロが出てしまうだろう。
平日の暇な時に見ていたのだが、正直つまらなかった。信者のような存在が出ているので人気はあるのだろう。なぜ人気が出ているのかはわからないが興味を引かれなかった。基本的に戦闘をしているのは、ボス部屋以外のところだ。
ボス部屋に行った時には待ち時間は雑談と質問への返答をしていた。パーティーで動いていたのだが、パーティー全員がコミュ力があるわけではない。そのため、会話が長く続かずつまらないものになってしまった。
誰か1人が飛び抜けてコミュ力があれば、会話を広げたり話していない人に振ったりすることができる。それが起きないのだからつまらない。みるとしても初心者よりはある歴がある人や、転生したと言われている人がいいだろう。
転生とは、配信をしていたがそのアカウントを消し他のアカウントで1から配信することだ。最近のブームは、待合室であった人とダンジョンに行ってみたという企画をしている人だ。やらせなところもあるかもしれないが、会話が面白くついつい見てしまう。
バレないうちにさっさとダンジョンに行くか・・・。
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