第507話
ドロップは鹿のツノだ。そのツノは杖の装飾として使うことができるそうだ。その下に書いていることは知らないが早速つけてみた。そして、再び鑑定をみる。その効果は杖を使って魔法を放つ時や杖に魔力を通した時にに光る。
それだけだ。う、うーん。使い所が限られている。なんというか洞窟や暗闇がモチーフのところでは使うことができる。通常の武器として使うならいまいちといったところか・・・。さらにそれだけではない。魔力消費が増えるというデメリット付きだ。
これを読んだ瞬間すぐにその杖からツノを取り外した。光にエネルギーが変換せれているからだろう。エネルギー保存の法則だったけ?そんな感じの物理法則が、働いているのか・・・。
鹿のツノって、神聖視されているものじゃん?もっといい効果があったと思うんだけど・・・。例えば、回復魔法の魔力消費が減るとか、効果が上がるとかあるのに。ただ光る。
いまいちだなー。それなら鹿肉の方が価値は高そうだな・・・。杖の装飾品としてみればゴミだが、家に飾るとなれば、価値はあるか?それなら頭の剥製の方が価値は高いな。
使い道に困るな・・・。一応使う時は来るだろう。そのために、マジックバッグに入れておこう。いいかげん何が入っているのかがわかるスキルが欲しいな・・・。確か運び屋の職業ならそんなスキルがあったはずだ。
一旦ダンジョンの外に出て確認をする。あった。運び屋の職業はある。だが、非戦闘の職業だ。最初のスキルは、重量軽減だ。重さが軽く感じる。レベル1の場合、5kgまで重量を無視することができるそうだ。
この職業と武器があれば弁慶ごっこができそうだな・・・。武器を奪い取り背中に担ぐ方だ。マジックバッグにあるからこれは気にしなくていいな。そして、この職業には有難いことにマジックバッグに対するスキルを持っている。
まずはレベル10のマジックバッグの中身がわかるスキルだ。今一番欲しいスキルで、何が入っているのかの整理がしたい・・・。そして15にはマジックバッグの容量が上がる。といっても容量は1.1倍と倍率は低い。
そして一番最後の20には一番のぶっ壊れで応用が効くスキル。それは、マジックバッグの中にあるものを手元に引き寄せるというものだ。バッグの中に手を入れ、念じるとそこに物がやってくるというものだ。
取り出したい時に取り出すことができる。サポーターとして優秀な職業だな。だが、こんなサポーターとしてやっていけるような職業にはデメリットがある。それは、一回でも攻撃をしなければ経験値が入らない。
そして、ステータスが上昇しないということだ。パワーレベリングは許しませんよという意思や、何もしないやつに経験値はいらないよねといった考えを感じさせられる。
言い換えればレベル20までお荷物。職業を変えるときにすることでやっと真価を発揮する。そんな職業だ。最初からついていれば、お荷物だ。その代わり荷物を運ぶ職業、倉庫整理とかその辺りでは重宝されている職業でもあったりする。
俺には関係がないけどね。ということでその職業を選択し、ついでに鍛治士のレベル上げもしておくつもりだ。鍛治士のレベルを上げると、その恩恵は器用値が伸びることだ。それだけだ。だが、その効果は高い。魔法のコントロール力が上がったり、物作りの完成度が上がったりする。
はっきり言って、運び屋よりは強いと思ってしまうな・・・。
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