第702話
ドロップは、あのケンタウロスが使っていた槍だった。ドロップとして手に入ったものを持ってみたが重く、最初は余裕だろうと思い片手で持ち上げていた。だが、その持ち方ではふらついてしまう。腰を入れて持ち上げなければ、倒れる。そんな重さだった。もちろん気力操作を使えば余裕で保つことはできる。
走った時も、腕を振って走ることになる。そうなれば持っている槍も動かすことになるだろう。絶対にふらつくことになるな・・・。ケンタウロスみたいな感じに、4足歩行の召喚獣やテイムしたモンスターに騎乗して戦うことになりそうだ。
召喚獣もそうだが、獣の知能ってどんな感じなのだろう。魔法を覚えるまでは低く魔法を覚えると高くなるのか、地位に応じて高くなっているのか。気力強化や魔力強化を覚えるのに、スキルレベル上げが必要になる。
俺の体重や武器や装備の重さを考えると、この辺りは確実に必要だ。そして走っている時の反応速度を上げる必要がある。動き回ることでヘイトが増えるのは百も承知だ。飛んでくる遠距離攻撃や魔法は防ぐことができる。
だが障害物などは対処することはできず、乗っている動物が避けなければならない。そうなれば、必要になってくるのは全身の強化になるのか?最悪、目と足を強化すればなんとかなるはずだ。紙装甲の脆い馬が完成する。
レベルを上げるのも素早さはどうにかなると考えて、防御のステータスを振った方が良さそうだな。それなら体の防御は要らなくなる。馬にタンクの役割がある職業がやってくるのか?多分ありえないな・・・。
素早さ全振りで、防御と筋力だけを補助する形の方が成功しそうだ。馬に鎧を装備をさせるとか?防御のステータスは要らなくなるな。だが重さが増してしまう。馬専用の防具とか、売られているわけがないよな・・・。
馬を使う移動法はありだ。スタミナの温存や歩くよりも早く動くことができる。そのためだけに毎回装備を外したりするのもなー。軍馬とかモンスターとして現れればいいのに・・・。いや、ユニコーンか?馬の代名詞のユニコーン。
きっと次の段階の馬刺し枠だろう。角を折り、食べるわけもなく。調合の素材になるはずだ。幻想生物であることから魔法は使ってくるだろう。魔力強化もすることができるはずだ。ちょうどいい人材だ。その時までこれはお預けだな。今日の授業の最終課題をクリアできなければ、これを売ることになってしまうだろう。保険として持っておくこともできる。
そして2周目をするために並ぶ。
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