第69話

「宿題終わったー!!」




 あのあとコボルトの階に行くこともなくそのまま家に帰り、宿題をしていた。作文程度であれば、読む時間を除くと2時間もかからないぐらいに終わる。そのため、帰ってからずっと作文を書いていた。そのため、寝る前には作文を完成させることができ、ダンジョンに潜る日々にすることができた。




 久々のステータスチェックだ。(59話ぶり)あれから、階層を進めるつもりはなかったので、ステータスのチェックをしていない。そのため、どれくらい成長をしたのかワクワクしているところだ。




 いつも通りステータスを開く、何もせずともスキルが増えていくことになる。いつかは、スキル覧が見にくくなるのではないかと危惧している。今見るだけでも汚いと感じるのに、これがどんどん伸びていき、もっと汚いになると考えると、うげっと思ってしまう。




 さてレベルだが、剣士はレベル12、火魔術師はレベル9だ。上位職に上がるにつれて、そのレベルアップのスピードが遅くなっている。これでは結構な差が生まれていくことになる。




 剣士レベル5では、剣を装備時に力アップ、レベル10では待ちに待った縮地だ。次のレベル15には瞬歩というパッシブで、素早さが上がるスキルを得ることができる。防御力がカスでも当たらなければ問題がないという考えだ。




 実に脳筋的思考。俺は嫌いじゃないぜ☆。




 問題は、火魔術師だ。威力がバカみたいに跳ね上がったこの職業は果たしてどんなものになっているのかな?レベル5では、魔力上昇だ。汎用性が高いスキルだ。さらに消えることなく永続的に使うことができると考えると実に強い。これなら進化さしてもいいのではないか?魔力を上げまくって、最終的に魔力が1万を超えると唯一無二の存在だ。それを狙っている。そして未だ、取得条件が不明な賢者がある。俺の予想だが、魔法関係を極めると出てくると考えているのだが、それであれば、取得している人が既にいるのではないか?




 魔法の極地でもある賢者か、魔物と同じで王が最後であれば、魔法の王とのことで魔王になるのかもしれない。賢者と魔王どっちが強そうか?と聞かれると魔王と答える人が大半を占めることだろう。俺ももちろん魔王派だ。そのため魔王が選べるとすると魔王を選択するだろう。




 宿題が終わった解放感と、集中したことによる疲れが相まって布団に入るとすぐに寝てしまった。

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