第125話
順番が回ってきた。あの時の毒はもう治ったらしい。そのため、順番にまた並んでいる。ほんと毒でもくらって怖気付くと思っていたのに・・・。そしたら絡まれずに帰ってくれると思っていた。それが失敗に終わった・・・。
ボス部屋に入る。そいつがこちらを見ており、その口からチラリと舌を伸ばす。完全に俺たちを餌だと思っているのだろう。そのため油断をしている。近づき上から刀を振り下ろす。ガキッと金属同士で当たるような音がする。
少しダメージが入ったのか、暴れ出すので離れる。アースランスとアイスランスで、攻撃をしている。だが、その攻撃は全くといっていいほどダメージが入っていないように感じる。これほどまでに防御力が高いのは予想外だった。だが、順番待ちに時間がかかっていたことには納得がいく。
それなら、切れ味が上がったものであれなどうだろうか?そう思い、刀まで魔力を通す。そして首もとで抜刀を放った。切り傷が深く入り、そこから紫色の血が出てくる。さっきまでとは段違いの速度で動き暴れ出す。
その巨体で暴れるせいで、床に大きな割れ目ができている。そのせいで俺たちの動きが阻害されているのだが、大蛇には影響がない。コマンダーも前線を張っており、尻尾の攻撃を受け流している。そして騎士だが、この暴れている原因を作ったのもこいつだ。
ゆっくり怪我なく戦いたかったのだが、内部破壊を試しやがった・・・。切るタイミングと同時に行ったため、現在のように暴れている。その間も魔法を放っているのだが、尻尾によってかき消されたり、体に当たるものの、貫通したり刺さったりすることもなく消えてしまっている。
痛みが治まったのか、こちらを向いてくる大蛇。その口は大きく開いている。そしてその奥から煙が出てきている。そして発射した。煙のせいで前が見えない。そして煙が晴れた頃に後ろを振り返ると、風魔法を使えるものは口元に魔法を展開して攻撃を防いでいる。だが、残りは攻撃をモロに受けてしまい。地面に倒れ込んでいる。
硬直しているそいつに再び抜刀をする。別のところに当て、傷を増やすことができた。今度は暴れることなく俺の方を向いている。そして噛みつこうと突っ込んできた。それを横に飛ぶことで回避し、刀を側面に引っかける。
通り過ぎる頃には1本線の傷ができている。そこにウィンドランスを打ち込みまくる。再び毒だ。その大きな口を開けて、俺に毒を吐こうとしている。だが、俺には効かないのでお構いなしに突っ込む。そして、飛び乗り、首元目がけえて進んでいく。
そしてさっきの切り傷あたりまで到着した。そこに再び抜刀を放つ。その一撃は今までの中で一番素早く、理想的な形だ。さらに魔力を込めたことで、その斬撃が飛ぶ。そのため輪切りになった。
綺麗になったその側面から、紫色の血が出てくると同時に俺は遠くに移動する。少しの間だが、蛇はまだ動く。目の位置にアースジャベリンを放つことでどちらも目潰しはできた。その瞬間に光だし、ドロップへとその姿を変えた。
召喚したものたちだが、毒をくらった瞬間元に戻ることを命令していた。これでクールタイムを気にすることなく召喚をすることができる。そしてドロップだが、蛇の抜け殻だった。しかも結構大きい。大蛇ほどではないが、1mぐらいの大きさだろう。しかも白い。といっても今は使えないし効果がわからないので、バックにしまい。
並び直すためにボス部屋から抜ける。
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