第46話

 ポーションはハイポーションで、骨折も治るようだ。急いで飲み骨折を治した。痛みが完璧にのき、体がピンピン動く。いつもより元気になったような気がする。スキルブックを開けるとするか。スキルブックを得るための専用の部屋がある。一時期、ロビーで開ける人もいたのだが、横取りされスキルを奪われたケースが存在する。そのため、専用の部屋が用意されたのだ。




 収入はゼロだが、その分、得るものが多くあった。それよりもパーティーの場合オークはどう戦っているのだろうか。調べてみると動画がいくつか上がっているようだ。一人はカメラマンとして、残り4人または5人で戦っているものがほとんどだ。




 タンクがヘイトを稼いで攻撃を受け、そのタンクを回復させる。そして、魔法と剣で攻撃していくというのが多い。5人の場合だと、これのタンクが増えているぐらいだ。あと、不可解なのはどれもタックルをしてこないという点だろう。というか、赤いオーラを放っていない。




 ということはレアボスということか?おーい、ラック上昇君、君仕事をしているのかい?ニートなスキルはいらないよー。心の中で煽っておく。スキルブックに目をやる。大抵、レアボスのスキルブックには効果が高いものが多くなる。攻撃力上昇であれば、怪力。防御力では頑丈だ。だが、今回みる限りではどちらでもなく、剛力だ。




「剛力!?」




 怪力の進化後のスキルだ。レベル1は50%上昇で、レベルが上がると100%上昇。実に2倍だ。うーん考えていた。攻撃力の問題が一気に解決してしまった。




 これなら、あの堅そうな皮膚に攻撃できる。ということで再び5階層に戻ってきましたー。5の倍数ごとに転移が可能になっていてすぐにくることができた。




 何やらザワザワしている。生きとったんかワレ!というように目を見開いている。


 もうレアボスはしばらくやめてくれ、そう切実に願うしかなかった。あれから人数が増えており、1.5倍ほどだ。結構な待ち時間がある。




 最後尾に立ちステータスの確認をする。メインは22レベルにサブはどちらも20レベルだ。メインに上限がないことにショックを受けるべきなのか、サブがレベルマックスに上がっていることに感動すべきなのか・・・。




 サブの職業を変えてもステータスやスキルが引き継がれていることはわかっている。攻撃力の問題はもう解消されたと言ってもいい。だが、念の為片方だけそういったものにしとこうかな・・・。レベル15では有利属性魔法ダメージ減少で、レベル20では魔法経験値増加だ。




 有利属性の魔法は火に対して水が弱いようなことが自分の体で起きるといったものだ。減少するのはいいが、無効にならないので、そこには注意が必要だ。またレベル20になったことで新たなスキルを作ることができる。もう決まっている状態異常無効を作った。




 考え抜いた結果サブ職が決まった。一つは盗賊だ。これで素早さと、攻撃力が上がりやすくなるようだ。もう一つは、格闘家だ。格闘術を持っているということでこれを取ることにした。これは物理防御と、攻撃力が上がる。さらに硬い敵に対して有効的になるらしい。今の状態だと、魔法で対処することになるのだが、念の為持っていて損はないだろう。

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