第35話
あんなことが起きて次の日からよく見られるようになった。そのため、結構なストレスが襲い掛かる。だが、ステータスも上がってきた俺には風邪もひかない丈夫な体になっていた。
さらに知力の数値もレベルが上がることで格段に上昇している。そのため、勉強いらずで記憶することができている。他のことを置いといてでもダンジョンに潜りたいのだが、時間も時間だ。帰ってくる頃には日が沈み始める。本当に学校は邪魔だ。
これさえなければ、時間を思う存分ダンジョンに費やすことができるのに!!
そんなことも束の間、再び休日だ。集中力が上がったおかげで、時間が早く過ぎていくように思える。とてもありがたい。授業が退屈過ぎて眠たい。だが、勉強をしたくないがために授業をしっかりと聞かなければならない。これがどれだけ苦痛か。
だが、ダンジョンに来たことで気持ちを切り替える。今回は、毒の短剣を使ってみるのが目的だ。魔力を込めると毒が出てくる。その毒の効果を見たいと思っている。鑑定があればその毒が何なのかがわかる。正直、麻痺毒が一番ありがたい。戦い方的にほぼ確定で最初の一発を入れることができる。だが、通常の毒であれば動くことが可能だ。だが、麻痺毒であれば動くこともままならず、一方的にそこから連続的に攻撃をすることが可能になる。
ということで魔力を短剣に込める。この際に注意がいるのだが、通常魔力を武器に込めると頑丈になる。だが、この短剣は頑丈にならないようだ。
「二刀流試すか。」
考えていることが口から出てしまった。左手には毒の短剣、右手にはいつも通りの短剣だ。なぜなら、威力が上がっている方で刺し、その後すぐに毒で刺すほうだ。
コボルトと戦うまでは即死で決着がついていた。だが、即死で決着がつかないと戦闘が長引く。そのせいで先週は不利になったのではないか?
さらに土のまきびしも悪かった。匂いで迫ってくるのに、遠くに匂いが出るものを設置したおかげで予想よりも遠くの敵がやってくるようになったのだ。そのため疲れてしまった。
あれはあれで限界を知れたのでいい練習になったのではないか?死にそうになったことは除いて。話は戻しゴブリンと対峙する。いつのも短剣であれば即死にしてしまう。そのため、今回は片づけている。背後から心臓をめがけて刺した。次のゴブリンには足や首といったことを試すつもりだ。
果たして様子はというと、そのまま倒れたわけだが、心臓まで届いてしまったようだ。ステータスも伸びていることだ。その分骨を折って心臓まで刺してしまった。
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