第41話
2階層に戻りゴブリンで試してみる。ファイアーボールをぶつける。火のため熱い。さらに身体中にその火がメラメラと広がっていく。それを消そうとゴロゴロと地面を転がっている。消し終わったのかそれとも諦めたのかわからないが、立ち上がった。こちらを見てくるその目は憎悪に溢れている。と言っても方向だけで、俺はバレていない。
なんかうざく感じたので、首を切り落としてまた4階層に戻る。ゴブリンの進化と言っても職業と武器を手にしただけだ。そのため、装備の「そ」の字もない。腰布を燃やすと死ぬとかのバグがあれば最高に楽になる。まー、そんなのがあればもう広がっていることだ。泥臭く戦うしか方法がない。
念の為、4体から試す。もしファイアーボールが効かなければ、他のもので対応すればいい。それなら通常のゴブリンで試すことでわかる。ファイヤーボールをとりあえず当てる。さっきのゴブリンと同じようにゴロゴロところがる。だが、それだけで終わらず、近くの木に引火した。
灰と一緒に煙が巻き上がる。下の方の煙は風魔法で吹き飛ばすことができるが、上空の煙を見たものが近づいてくるかもしれない。そのため急いで、殺しにかかる。殺し終えた後ふと思う。再生能力を阻害できるのではないか?
ゴミとなった細胞を捨てて再生するはずだ。そのため燃やすことによって、捨てなければいけない細胞が増える。そうすると、再生が遅くなるはずだ。というかリジェネって強くない?魔物だけ持っているのはずるい。人間でもできるのだろうか?なんか寿命削っているみたいで怖い。
周りを見渡すと燃えていたはずの木々が復活していた。だるいな最初の方に、これ木を全て一太刀で切ることができたら最強だろ。と思い、ワクワクしていたが、この結果にショックを受けた。
次はリーダーを相手に戦う。魔法ということもあり、弱点は存在する。当てる際に、音でバレてしまったり、質量のせいでうまく飛ばなかったりだ。火魔法もそういったものがある。それは、熱でバレるというものだ。急に温度が上がればそちらを向いてしまうのは当然だ。そのため、バレてしまうのが多くなる。その分威力が強いのだが、デメリットが大きすぎるように感じる。
そのため、直撃は避けられたが、素早さの足りていない。ゴブリン共はすぐに葬ることができた。
「お前もすぐにあいつらの後を追わせてやろう」
悪役じみたセリフを吐いておく。ウィンドジャベリンを放つ。それは、足にあたりゴブリンが倒れ込んだ。腰が抜けたかのように、こちらを向きながら必死に後ろに下がっている。攻撃をされたくないので、とりあえず、首を狙う前に腕を切り落とす。そして首をきる。
「んー。フェイクならいけるな。」
温度で位置がバレる。だが、俺の姿まで見られる心配はない。そのため背後から刺してフィニッシュこれができれば一番強い。時間も時間なので、今日はひとまず切り上げる。
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