第65話

 夏休みが始まり、1回目の土曜日がきた。残りの宿題は読書感想文ぐらいだ。後から観ていたら、しなくてよかったところもしていて、災難だった。




 刀の練習のためダンジョンにきている。そのため、少し階層を落としてコボルトのところにきている。刀の練習という名目だが、正直魔法で、オークを倒すのに飽きてきた。あと体を動かしたくなってきていたのだ。




 コボルトと敵対する。そのまま、魔力も何も込めずに首に切り掛かる。すんなりと切り落とすことができる。やはり叩き潰すことを目的としている西洋剣と日本刀では、戦い方や戦いやすさが変わってくる。あとは抜刀術とかもしてみたいな。一瞬のうちに背後まで行き、刀をしまう頃には、もう首がずり落ちているみたいなことでもいいし、そのまま首を持っていたりとかいいなー。




 言っても基本は魔法になり、サブウェポンとしてしか使わない。鍛えておくのに越したことはないだろう。試しに抜刀を何回かしてみたのだが、鞘から抜く際につっかえることが多く、タイミングがずれることや、うまく刃が通らないことが起きる。幸い、失敗しても再生するので、問題はない。何度も練習をしているのだが、一向に成功していないのが現状だ。




 これがオークであれば、倒しきれず攻撃を受けることになるので、コボルトまで降りてきて正解だった。抜刀の仕方としては、鞘を捨てる方の抜刀や、鞘の抑える方の抜刀がある。俺は、抑える方の抜刀を使っている感じだ。




 抜刀の仕方としては、きき手ではない方の手で鞘を抑え、そのまま引き抜くそのスピードで相手を切り付けるのが理想系だ。もう一つの鞘を捨てる方では、きき手ではない方の手で鞘を滑らし、そのまま、刀を抜くということになる。この場合では鞘を抑えていないので、そのまま地面に落ちることになる。




 アニメでよくあるのは、前者の方だが、戦いやすいのは後者の方だと考えている。戦い終わってから戻す方が見栄えもいいと思っているのもある。あとは、縮地だろう。あれは動画を見ていたのだが、よくわからない。そのため、スキルのアシストから理解しようと思っている。目標は瞬間移動のような縮地ができればめっちゃかっこいい。




 そのため、現在も練習をしている。もちろん刀術のレベルを上げるとできるようになる術だ。そのために現在刀を奮っている。いっそのこと、武術系の教えてもらうことのできるところに行こうかな・・・。行く気はないけど。

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