第395話

 そんな成長体が3体だ。1番先頭にいるやつにファイヤーランスを飛ばす。他の2体に助けられる形で宙に浮き回避する。俺たちの背後の壁に糸を吐き近付いてくる。移動方法はあの槍持ちと一緒か。だが、スピードはあいつらの方が早い。


 ファイヤーランスを張り付いた瞬間撃とうと思っていた。だが、それを発動することはできない。取り込んでいたはずの糸を途中で噛みちぎり、落下してくる。それに潰されないようにするために、散るような形で避けることになった。


 魔術師は白狼の背中に乗る形で、避けていたのでまだ安心だ。ここで魔法使いがやられるのが一番避けたいところだった。飛び乗ってきたやつのヘイトは俺に向いているな。やはり魔法を打ったことが大きいか。


 そいつの上にくっついている子蜘蛛からの糸をすべてシールドで防ぐ。戦闘経験が少ないおかげで、同時に攻撃をしてくるしか脳がないみたいだ。シールド1つで防ぐことができる。たまに発射するのが遅い個体もいるので注意がいるな。


 前足での振り下ろし攻撃を刀で受け止める。鋭すぎてシールドで受け止めることはできないだろうと思っていたが受けてみてわかる絶対にシールドで防ぐことができない。後ろに飛ぶことにより、潰されずに引いた。


 足を切りに行きたい。一番邪魔なのはその鋭い爪を持つ足だ。それを潰すことで攻撃手段はそのタックルだけだ。その前にシールドの上を移動しながら蜘蛛の上にたどり着く。高さが2mと言ったが、背中は広い。


 蜘蛛の上に飛び乗る。うじゃうじゃいる背中の蜘蛛からの処理だ。戦っている最中に来る糸を避けることができる気がしなくなってきた。上にいる蜘蛛は成長しているようだ。大きさは0.8mぐらいだな。マシンガンに持ち変える。


 味方に蜘蛛の糸を引っ掛けることで仲間を擬似的な移動ようの壁として使っている。全ての蜘蛛は、体を糸でくっつけている。それがなくなれば。落ちる前に仲間のところにぶつかりに行く。そのため、糸を切り離したぐらいでは落ちない。


 ファイヤーランスを蜘蛛の背中に刺す。煙が上がりながらその内側が燃え出す。足が短く、背中を攻撃して妨害や破壊することはできない。だが、暴れている。持ってきた糸を蜘蛛の体に固定してその暴れることを耐える。


 その間に蜘蛛の糸をマシンガンで破壊することで地面に落ちた蜘蛛は、この成長体によって轢かれ死んでいく。糸の固定を解除し、シールドで空中に逃げる。危機一髪だ。転がったことで子蜘蛛と俺を巻き添えで殺そうとしてきた。


 だが、俺を殺すことはできていない。仲間殺しをしてひっくり返っていたのが、天井に糸を引っ掛ける形でその巨体を起こす。背中で魔法を使ったことにより、結構なダメージが入ったのでは?

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