第3話
朝になったが、やはり気分が落ち着かない。
「あー不安だー!!」
これから、高校生にもなる。そんなことよりも今行くことの方が不安だ。ダンジョンに入り職業が決まる。これがどんな重要なことになるのか。職業は基本変えることができない。進化はあるようだが、変化させることはできない。進化後は選択肢の中であれば好きなようにできるようだ。そんなことはせずに一貫して、レベルを上げている方が良いとされている。中には職業の進化に道具がいる人もいるようだ。道具と言っても、宝箱から落ちるものだけではなくモンスターの素材もある。
しっかり朝ごはんを食べて、電車に乗る。その際に友達と合流した。その時も落ち着きなよと言われてしまった。
「落ち着いてるよ。」
と返したものの、そんなにソワソワしているのかなと思った。
そのまま雑談をし、ダンジョンがある駅に着いた。ダンジョンといっても小さいダンジョンだ。そのため、人数が少ない。免許書を見せ、中に入る。その順番待ちをしている。
「戦闘職がいいなー戦闘職でお願いします。」
とひたすらに願っている人もいた。もちろんそのうちの一人は俺だ。
順番が来たようだ。ダンジョンの中に入る。最初の数メートルは原理はわからないが安全らしい。
「ステータス」
と一斉に言った。目の前に青みがかった透明の板が現れた。どうやら、これが俺のステータスのようだ。一回開くことができれば外でも開くことが可能になる。そのため、一回外に出ることになった。
さて、職業を聞いていくことにするか。
パーティーは5人で組むのが基本だ。たまたまだが、俺たちは5人だ。まず1人目の友人だ。なんと剣士のようだ。職業の中には、初めから、進化後の職業がくることがある。2人目は盾使いだ。主にタンクの役割をすることになる。ガタイもしっかりしていて、強いタンクになるだろう。3人目はシーフだ。日本語で言えば盗賊にあたる職業だが、ダンジョン探索では、進むと罠もあるのでこの職業はとても重宝される。4人目は、なんと魔法使いだ。この一般職の中で、一番レアでなんたって強い。一方的に倒すことができる。強い人でも魔法使いの相手をしたくないと思われるほどだ。
バランスの良い職業が並んでいる中。俺は期待されている。なんたって、今の現状欲しいのはバフか、回復だ。そんな中俺の職業はなんと「GM」だった。
そう伝える。ゲームは結構する方なので大体予想がついていた。ゲームマスターだった。調べてみても大体ボードゲームの話しか出てこなかった。今回は、自分の職業どんなことができるのかを調べてきて、今度皆が集まれる日になると一緒に潜ろうという約束をした。
だが、これには呼ばれることがないと思う。職業には、大まかに分けて戦闘職と非戦闘職の2種類だ。このGM名前の感じ非戦闘職だ。足手まといになるようであれば、呼ばれないことは確実だ。さらにその足手まといになるようなやつにも金を振り分けなければならない。
自分だったら、そんな奴と一緒に潜りたいか?いや絶対に潜りたくない。そんな理由から呼ばれないことは確定している。
なんでこの職業だったのだろう。悲しい気持ちを隠して明るく振る舞う。泣きたい気持ちなのだが、泣くと友人に迷惑がかかる。涙を堪えて家に帰った。
家に帰り、ベットに飛び込むと涙が溢れ出てきた。あの4人とは高校も同じだ。表面上は中のいい友人だ。だが、現在はダンジョンがすごい。学生の頃には職業差別があるようだ。簡単にいうと非戦闘職は、ゴミに何をしてもいいみたいな考え方だ。
表面上といったのは、そのためだ。どうせ、裏ではなんか言っているのだろうと思う。これがもし戦闘職ならば、こんなことも起きず仲良くすることができると思っていたのに・・・。
いつの間にか眠っていた。外を見ると暗くなり親がご飯だよー。と大声で読んでいる。晩御飯を食べるために1階に戻り、ご飯を胃に流し込み食べた。寝起きということもあり、あまり食欲が湧かず少し残してしまった。その後皿を運び、部屋に戻った。
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