第984話
人形師のレベル0のスキルは、人形作りのスキルだ。人形を作るための裁縫する技術が詰め合わされているスキルだ。いろんなスキルの統合ということもあり、特化しているものと比べると効果が低いようだ。裁縫のスキルや木を削るスキルなんかもあるらしい。
人形作りには、ぬいぐるみ以外にフィギュアも含まれているようだ。そのため、こんな中途半端なスキルになっているのだろう。正直、ぬいぐるみが目的だったからどっちでもよかった。あまりに余っているガードシープの羊毛、あれを使おうと思っていた。
レベル5では、人形の汚れ防止だ。単純に人形が汚れにくくなるようだ。埃とかかな?そんな軽いものを防ぐことはできるのだが、絵の具が入った液体に落としても汚れないというほど強くはないらしい。限度があるよとのことだ。着ぐるみが人形扱いならこのスキルも発動するだろう。着ぐるみはどちらかというと服か?
レベル10では服生成だ。自分で作るのではなく、その人形にあった服を自動で作ってくれるものらしい。魔力消費で作られるようだ。着せ替え人形みたいな感じか?
レベル15では、人形にバフを付与することができる。今は実家にある人形には、運が上昇する効果がついたものがあった。それと似た様な効果をつけることができるだろう。正直レベル20の時に手に入ると思っていたスキルだ。家に置いておくと効果が発揮するタイプのものを作ることができるようだ。
だが欠点がある。それは、1つのステータスに1つの効果しか付与されないということだ。素早さにバフが掛かる人形を2つ用意した時には1つしか効果が発動しないというものだ。しかも、バフが掛かるのは効果が低い方になる。ステータスの6つくらいを飾るようになりそうだ。
ここでくるということは、レベル20になればもっといいスキルがつくだろう。レベル20のスキルは、人形に物理防御力上昇と魔法防御力上昇のバフをつけることができるようになるらしい。この2つのバフを選択した時には、ステータス上昇のバフを積むことができないと書かれている。
これは人形で戦闘をできるようになるという伏線なのかもしれない。戦闘の想像がつかないから、あってもな・・・。って感じになるだろう。あと荷物になるのだから、持ち運びも大変になりそうだ。その後の手入れもあるし。それで1日が潰れるだろう。
疲れ知らずの人形を動かすのはいいが、その後の手入れをしなければならないと考えると少し無しかな?汚れ防止の検証をしてから、手入れの必要がないと判断できれば採用することができるはずだ。
戦闘に使うのなら、服を自分で作っても良さそうだな?毛皮とかの素材で服を作ってバフが乗って服を人形に着せても良さそうだ。武器にも魔物の素材を使うことでバフが乗ったのだから、服でも乗るだろう。ある程度の力を期待することができる。
その人形兵のカテゴリーがどこになるのかだ。魔物ではないのは確実だ。テイムしたわけでもない、召喚したわけでもない。あり得るのは今持っているバフが全くかからないという可能性がある。無機物な存在だ。職業を持っているとも思えない。
あれ?弱い?職業付与のスキルでも作るか?いや局所すぎて作っても使わなくなってしまうだろう。
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