第852話
することが思いつかないな・・・。あの貴族の屋敷に入ってみるか。すっかり忘れていた。あの大きめの馬にまたがっていた、アンデットナイトだ。正直、あれはユニークモンスターというよりかは、リポップするレアモンスターの方だろう。
リポップするまでの期間は知らないが、あの後ろにある貴族の屋敷の方が気になるところだ。一瞬で屋根上まで移動し、そこから一直線で貴族の屋敷を目指す。シールドの上を移動するのもなれたものだ。ほとんど見ずに足元に出し、空中を飛び回ることができるようになった。
何にも特徴がない空間に出そうとするから失敗するのが怖くなる。だが、足の裏に出すように意識すれば簡単になった。何回か戦闘音が聞こえたがどこに向かっているのだろう?方向的には、教会寄りかな?こっちにこなければ問題はない。
そして、貴族の屋敷に到着した。とりあえず、周りのモンスターから狩ることにした。なんというかいつも戦っているやつよりも雑魚だな。あのレアモンスターに戦力が集中しているのが原因だろう。よくある戦闘中に乱入してくるモンスターは軒並み雑魚であるべきだ。という思想が出ているのだろう。
ということは、こいつらがリポップすれば乱入してくるのか?そこまで害はないだろうし、多分大丈夫だろう。あらかた片付いたのであのレアモンスターと戦うか。屋敷に魔法を放って全焼させてもいいな。そう思いながら戦っていたのだが、よくよく観察すると石造りの家だった。
木製ではなく石造りだ。これなら火を放ってもあまり燃えることはない。ここが大切なら、燃え始めると同時に火を消しに動くはずだ。その隙に先制攻撃を入れることができたらな・・・。と思っていた。だが無理そうなので諦めるか。
隠密を発動し、堂々と側面から侵入する。とりあえず、中を探ろう。その一心だ。だが、入った瞬間に後ろを振り返ってみると、そこは門の入り口になっている。一応開かれているので脱出することはできそうだ。隠密で奇襲するのを無しにするとかひどい。
特殊なボス部屋みたいな感じになっているのか・・・。首に下げている笛を取り出し、ピーっと音を立てる。どうやら、本当に雑魚エネミーを呼び出す方だったようだ。だが、外のモンスターを狩ったことにより、出てこない。
と思われていたが、屋敷の扉が全開しそこから殺したはずの雑魚モンスターが続々とやってくる。ほんとふざけてるよ。大体殺した数と同じぐらいだ。馬にも乗らず徒歩で移動していることから室内専門の騎士だ。うざいよね。出番が来て早々悪いけど、死んでもらうよ。
ファイヤーピラーを開いている扉に向けて放つ、そこから出てきている雑魚をまとめて葬り去った。その間にいたレア騎士は普通に避けられた。やはり馬からだなー。
葬り去ってもまだ威力は残っており、その後ろの屋敷を燃やし出した。外がダメなら中からだ。黒い煙が窓の隙間から出ている。完全に燃やし始めることができたようだ。スキルブックがあるかもしれないが、まあ仕方がないよね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます