第44話
通常ゴブリンの職業持ちであれば、剣士か魔法使いの2択に絞られる。レア枠として格闘家もいるぐらいだ。基本的にこの3体を見つけることになる。だが、今回見つけたのは槍だ。槍の穂には金属製の突起が付けられている。
そのほかは全て木製だ。とりあえず周りを潰すため、ファイヤーバレットを放ち殲滅する。さて、一騎討ちが始まったが、どうすべきか・・・。一番重要なのは攻撃範囲に入っていないことを確認することだ。槍の一番大きな特徴としてはそのリーチの長さだ。これがよく使われる理由だ。戦国時代でも、武器として使ったのは槍だったのはこの理由が大きいとされている。そして扱いが簡単なことだ。
主に突きか薙ぎ払いが戦い方だ。集団戦で薙ぎ払いで殲滅できたらかっこいいな・・・。戦い方が単純で使い勝手のいい武器だったことが大きい。だが、その強さは絶大だ。敵の攻撃が届かぬ範囲から一方的に攻撃をすることができる。最近では使われてなかったが、ダンジョンが出て初めの方は職業関係なく、槍を持って戦っていたらしい。
さて、どう戦おうか?睨み合いがまだ続く。剣であればまだリーチはあるのだが、俺は短剣だ。クソほどリーチが短い。やはり、リーチの差に対抗できるように他の武器を練習しておくべきだったのか・・・。
持ち手は木製だということは
「ファイヤーバレット」
武器に向かって飛ばす、だが、槍の矛先によって薙ぎ払われ、霧散した。やはり、厄介だ。武器を燃やしたいのがバレてしまっている。幻影とか生み出せれば最高なんだけれどなー。忍者か、ロマンの塊だが。一人で戦うのが弱そうで、先延ばしにしていたが、手を出すか?
その前に今は勝つことに専念しよう。物理法則的に先の方が薙ぎ払いの時にスピードが速く、威力が高い。質量を使うか!
アースボールを飛ばす、なんか野球やってるみたいと思ってしまったが、流すことにしよう。木で作られている。そのため質量には弱いはずだ。
打ち返そうとしたのか、はたまた払い除けようとしたのかはわからないが予想通り、攻撃をふるってきた。質量に負けた木はどうなるかというと折れる。ただそれだけだ。さらに折れたところも悪く、矛先の方から折れてしまった。どちらをもつによって対処が変わってくる。棒と短剣のような感じだ。威力が高いのは短剣だが、厄介なのは棒だ。
今回は短剣として折れた矛先の方を拾って立ち向かってくる。リーチがなければ俺が有利なのは変わらない。決めるためにウィンドジャベリンをお見舞いする。まずは足に当て風穴を開ける。次に肩だ。肩にあたり抉れたことで、だらりと腕が下がる。もう一方の腕に武器を一瞬で持ち替えて迫ってくる。ただで近づかせるわけないよね。
アースボールを頭めがけて飛ばす。それを避けよと体を横にずらす、さらにその後にはしっかり避けることができているのかを確認すべく、目で追っている。
ふと俺の方を見た時には目の前にはアースジャベリンだ。そのまま、顔を貫通することで倒すことができた。もちろんドロップは何もない。1日目に印象に残っているのはこのゴブリンぐらいだろう。
本当にリーチの差を考えなければならない。
「同じように槍を使うか?」
だが、使ったとしても純粋な力勝負だと、槍を奪われてしまう。課題としては次の使うべき武器を考えておかなければいけない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます