第1375話
次の日になり、配信が始まるのだった。
「ゴキブリを放ったもの、バルバティアだ」
「よっゴキブリの王」
「まだゴキブリは飼ってないわ!」
いじられることは想定していたが、そんなふうにいじってくるか・・・。もっと、テロリストとか攻めたいじり方をしてくると想定していたが、こんなものでいいのか?残り二人の挨拶も済ませ、配信を始めるのだった。
「俺がいない間どんな感じ?」
「昨日は何してた?」
「ちょっと作業してた。だから配信見れてないんだよねー。まあ、軽く完成したからそれを使おうかな?」
まあ、事実だ。昨日は魔導書を作ることに全ての時間を費やす。そのため、いつも配信をしている夕方ごろには疲れて甘いものを食べていたのだ。だから、配信を見ていない。
「昨日したのはうちに魔法を打ち込んで、それを弾く訓練と、簡単な近接戦闘だな」
「攻撃を弾くとか?」
「まあ、そんな感じだな」
タンクとしての能力を上げに行っていたのか・・・。
「さて、今日の予定は?」
「私は魔法の訓練をしたいです」
マリアが魔法の訓練をするとなれば、婆娑羅は何をするのだろうか?まあいいか。通常の実験体Aを成長させ、マシンガンの準備をさせるのだった。その成長させた実験体Aを作動させ少し離れる。その間に他の実験体Aを少し改造し始めた。
今の実験体Aの状態はマシンガンを連射している状態だ。この状態ではなくショットガンやスナイパーのようなものを作ってみたいと考えている。ショットガンの場合は種を平面状に並べて放つことで、ショットガンのように範囲攻撃ができるだろう。
それをしてしまうと、種が全て飛んでいくことになる。そのため、すぐに枯れてしまうのだった。瞬間的な火力はこっちの方が上になる。瞬間火力を狙っていたため、ちょうど良くはあるか・・・。
スナイパーはいい方法が思いつかない。種の数を減らす代わりに威力を上げるとか、そんな方法なら強くしない方がいいだろう。この植物の攻撃方法の強みは、数での暴力だ。わざわざその強みを消してまで威力を上げるくらいなら、スナイパーライフルを使うことができる召喚獣を出した方が早いだろう。
マリアの方をチラッとみると、連続で使うことができる魔法の量が増えているのだった。今までは、ボール系の魔法を使うことで魔法を防いでいた。だが、今はその一つ上のバレット系の魔法で防いでいるのだった。細かく放ち、爆破させることでその魔法を防いでいる。
各自レベル上げにしていた一日で大きく成長することができたようだ。これで戦闘が楽になるはずだ。ライトボールで訓練していたおかげか、ライトバレットに変わったとしても問題なく種に当てることができている。光魔法をこれ以上訓練することはできない。
あとは変化球を投げる練習か?その練習は真っ直ぐではなく、軌道をずらして当てる訓練だ。目の前に障害物ができた時に攻撃を仕掛けることができるようになる訓練だ。この訓練は少し先だが、三十階層のボスであるパーティーを組んでいるオークとの戦闘を想定している。
本来であれば、これをジャベリンとかで行ってもらいたいところだが魔力的に厳しいはず・・・。だから、次の訓練に行ってもいいだろうと判断した。
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