織田家 総長 織田信長
「貴様!そんなにくっ付くでない!騎乗しにくいではないか!!」
「ストップストップ!!信長様!飛ばし過ぎでございます!!!」
「すとっぷ!?何のことじゃ!!?これくらいどうということないわっ!!だからもっと離れろ!気色悪いぞ!!!」
「落ちる!落ちるぅぅぅぅ!」
「ふん。こんな馬の操作なぞ他愛ない。おい!貴様は織田家料理ご意見番ぞ!情け無い面をするな!」
「ずびばぜんっ!!」
信長さん飛ばし過ぎだろ!キラキラ(ゲロ)吐きそうだし落ちそうになるし、危な過ぎるだろ!!
「村長を出せっ!」
「はい。私がこの村の村長…」
「おう。貴様じゃ!たしか八兵衛と申したな?先の戦の折は見事な殿(しんがり)だった。礼を言う。おい!剣城ぃぃぃぃ!!!!みっともない格好をするな!!シャキッとせい!」
「はっ、すいません!」
「それで良い。では此度の礼を込めてワシからお主らに渡す物がある。剣城、例の物を出せ」
《大吟醸 日本酒×20》
効能・・・・精米歩合50%以下まで磨き上げた選ばれし米で造りし日本酒。数多(あまた)の酒の追従を許さない最高級品。劣化しない、悪酔いしない、少量なら血行促進に良い。
《神様印のチョコレートケーキ15ホール》
効能・・・・農業神がカカオの種を地上に撒き交配が進んでその中でも最高級に名高い豆で作りし最高級ケーキ。その味はヘヴンの如く、人間種の場合は風邪を引きにくくなる。
タブレットで値段が高い順で見たけど1番高いのは何故にそんな高いのか分からない1億のケーキがあったけどよ!買えるか!!!
けど、あの大吟醸よ!俺も飲みたいぞ!!けど1本2万もするんだが!?またまた痛い出費だな。またウナギ乱獲会しないといけないのか!?ケーキも1ホール1万もしたし・・・。
まあしょうがないよな。今回はあの戦のお礼だしな。とりあえずあの10貫は現金化にしよう。
「この酒とけーきをこの村に褒美とする。お主らは此奴から既に食べておると思うが受けとれ!それとワシの家来がもう少ししたら織田家考案の美味い飯を持ってくる。存分に食べるがよい!」
「はは。ありがたき幸せ!では頂戴いたしまする」
それからカレーが到着するまで村の人はケーキを食べたり大吟醸を飲んだり宴会みたいになった。
信長さんは国友さんの制作場所を見たりして、頷いたり眉間に皺を寄せ考えたりしてカレーを待ってたが、中々来ないので信長さんは少しイライラしだした。
「遠藤は何を手間取っておるのか!」
「おい!剣城!腹が減った!だがここで貴様から何か貰って食えばかれーが美味くなくなる!こーらを出せ!それと大黒剣(だいこくけん)で貴様、見てこい!」
「分かりました。どうぞコーラです。では見てきます」
俺が乗ろうとしたら5人程の男が馬と同じように息切れしながら右手に大鍋を包んでるであろう風呂敷を携えて走ってくるのが見えた。
「殿ぉぉぉぉぉ!!!!お待たせしました!!!!」
「遅いっ!!!お主らにも食わせてやろうかと思っておったが遅かった罰じゃ!鍋を置いて城に戻れ!」
いや体育会系どころの話じゃなくね!?ブラックもブラック!超絶ブラックだよ!!さすがに可哀想なんだが!?
「信長様、さすがにそれは今来たばかりで…」
「黙れ!貴様はワシに口答えするのか!?」
遠藤さん、ごめん!俺にはこの天上天下唯我独尊さんを止める事はできないようだ。遠藤さん達にも夜にケーキと酒あげるから許して・・・。
「はっ。申し訳ございません。殿に何かあればいけないのでとらんしーばーを一つ置いておきまする。今日の夕餉はどうなさいますか?」
「遠藤・・・とらんしーばーを持って来た事は褒めてやろう。だが・・・ワシは前々から昼餉にかれーを食ろうたら夕餉もかれーと何回も申した筈じゃな?これが最後ぞ?二度と聞くな」
「・・・・はっ。申し訳ございません。おい、お前ら帰るぞ」
いや本当に遠藤さん達カレーだけ置いて帰って行ったよ!?それに昼にカレー食べたら夜もカレーって決まってんの!?
てか、信長さんいつもカレー食べてないか!?体おかしいんじゃねーの!?急に信長さんがプルプル震えだした。いかん!これはイライラが爆発する寸前のやつだ!
「どど、どうなさいましたか!?」
「どうもこうもあるか!!あいつ米を持ってきておらん」
「米ですか!?ここですぐに炊けば・・・八兵衛村長!!コシヒカリを至急…」
「織田の殿様!!村の女衆がすぐ米を炊いてますので、どうか平に・・・」
「八兵衛と申したな?お主らを労うつもりであったがすまんな」
えっ!?信長さんが普通に謝ったぞ!?珍しいな
「いっ、いえ!滅相もございません!勿体ないお言葉です」
「これからもこの村を頼むぞ。さて、遠藤はこの落とし前どうしてくれようか・・・」
めちゃ、ドス黒いオーラが見えるんですが!?遠藤さん・・・。骨は拾ってあげるよ・・・。
それと少し気になったんじゃがあの石窯の横に炭の後にある黒い染みは何だ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます