滝川さん私になんの恨みが・・・

 「自分で出して言うのも変ですがたしかにこれは魚です。調理すれば私は1番美味しい魚だと思います。もし良いのであれば場所を貸してもらえれば私が調理しますが如何ですか?」


 それからオレはネットスーパーの残金が全然無い事に気付き恐る恐る信長にお願いをしてみる。


 「私は制約はありますが、私の時代の物を取り寄せる事ができます。この時代に来た直後に気付いた技です。もしよろしいなら皆様に欲しい物、好きな物があるなら一つずつお出しする事もできますが、この物を取り寄せる技は銭がかかるのです」


 そこからオレは八兵衛村長達に伝えた様に、オレにしか見えない箱で注文を行う事。このネットスーパーというのはお金を入れたら入れた金額分の物を買える事。

 本来は制約は無いが、1日に10個程しか物が買えないと伝えた。神様の事も言おうか迷ったがやめておいた。


 「ほーう。未来の物を取り寄せられるのか。それは武器なんかも取り寄せられるのか?」


 そこでオレはタブレットを出して検索してみる。


 「いや、恐らく武器は取り寄せ・・・いや、できるんかいっ!!!!」


 確かに武器はあったがこれは・・・戦車とか明らかな攻撃ヘリコプターみたいのとかがあった。そう、全て・・・ASKだった。


 「すいません。取り乱しました。武器はあるにはありますが直ぐに購入できそうもありません。私の時代にあったやつのようです」


 「ほーう。あるにはあるが購入できないと。であるか。ならいつかはその貴様の時代の武器も買えるやもしれんとな」


 そこで信長はまたパンッパンッパンッと扇子を叩き出した。


 「よかろうっ!貴様を召し抱える!まずはその前に貴様が言った証拠とやらをこの場で見せよ!」


 そう言われ残金が全然無くて何も買えそうな物が無いオレは訓練用の刃こぼれした様な刀でも木刀でも何か頂戴できないかと言い、滝川さんは未だにオレに殺気を向けてきてるが信長が兵士の一人に『訓練用の甲冑と刀を持ってこい』と命令し持ってこさせた。


 「ワシが、我が国の民でもない得体の知れん貴様にここまでして何もできんとは言わせんぞ」と言ってきた。


 いやいやいや、ここで渡された甲冑と刀が売れんかったら人生詰みですやんっ!!ゴッドファーザー!!私は、この世界線では中々死なんて言いませんでしたかっ!?!?あれは嘘なのですか!?と思い、祈りながら渡された甲冑と刀をタブレットの上に載せると消えた。


 「なっなっなんと!!!消えたぞ!!!」


 「どういう事だ!?」


 「ほーう。此奴の言った事は真だったか?」


 「浮浪者かと思うたがこれはまさか・・・」


 「・・・・・・・・・・・・・・・貴様っ!!!」


 いやいやいや、何でここで滝川さんだけキレてるんすかっ!?本当にオレ貴方に何かしましたかっ!?!?そう思いつつオレは鑑定金額を見て仰天する。

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