ゴッドファーザーのせいで・・・

 オレは鑑定金額を見て仰天する。


 鑑定金額・・・・・・


 甲冑¥250000


 日本刀¥100000


 おぉぉぉぉぉ──────っ!!!!!間違いない!今度こそ本物のチートやん!!!無双やん!!!とまた内なる自分が出てこようとするが怖い武将の前で踏み留まる。


 オレはそれを速攻で売り、この時代の人でも大丈夫そうな、


 《日本酒一升》¥8000


 《コーラ1ℓ》¥350


 《おにぎり各種》¥3000


 《砂糖5kg》¥2000


 をカートに入れ購入しようと思ったが、ここでオレは考える。


 みんなにもし、お土産でも渡したら特に滝川さんに目の敵にされてるのは気分が良くないので喜んでくれるかな?と思い、誰が結婚して奥さんが居るかは分からないが家に帰って奥さんに渡したら喜びそうな


 《チョコレート詰め合わせ×10》¥15000


 合計¥28350を使い購入した。


 直ぐに目の前に購入した物が・・・・・・。


 クソがっ!!!!ここでまたゴッドファーザーかっ!!!!!また某ハリウッドスターみたいな演技で何回も頷きやがるっ!!!!すると信長が、


 「貴様っ!!!」


 と言いホログラムに斬りかかった。何回も信長が斬っていたがゴッドファーザーのホログラムは何回も小さく頷き『ありがとう』と言いながら消えた。


 「皆の者、侵入者だっ!!!出合えっ!出合えっ!」

 

 そう言うと一斉に信長を囲む様に兵士が現れた。


 その前に購入した物が散乱して褌一丁のオレ。この状況どうしろと?そもそも、あのゴッドファーザーがホログラムなんか付けてるのがいかんのだろっ!!!と内心ツッコむ。そこでまたオレは後ろから滝川さんに殴られ首筋に刀を当てられる。


 「貴様は最初からおかしい得体の知れん奴だとワシは思ったが、よりにもよって、お館様に妖術を使って害するとは!!許しておけんっ!覚悟せよ!!」


 オレさっきまでみんなこれでオレの事を信用してもらって笑って暮らしながら信長に良い女の人紹介してもらって素人魔法使い卒業できると思ってたのに・・・・・。終わった・・。ゴッドファーザーさんのせいで終わった。詰んだ・・。オレはそこで目を瞑る。


 「静まれっ!!!!一益っ!!その刀を仕舞えっ!『いやしかし・・・』仕舞えっ!!『はっ!』貴様、今すぐこちらに来い。皆の者は着いてくるな」


 「殿!さすがにそれは危険でございます」


 「今しがた、此奴が妖術を使い、呼び出したあの、もののけはお館様が退けましたがいつまた現れるか分かりません!ここは某も一緒に・・」


 「ならんっ!ワシは一人で良い。此奴如きに遅れは取らん。ただ此奴に聞きたい事がある。其方らはそこで待ってろ」


 信長はそう言い、オレに来いと言った。


 ずっと砂利の上で正座していたせいか、さすがに、この体でも足が痛かった。そのまま信長に着いて来いと言われ、一段上がった今まで信長が座ってた場所の後ろの部屋に入れられて、また座れと言われた。

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