念願のBBQ準備(神様の広告付き)

 そして現世に帰ってきたオレ。辺りはオレンジ色の夕日が見え始めていた。

 いかん!いかん!みんなとの約束もあるし、ネットスーパーの事ももっと調べたいのに!!時間が無い!


 先に伝兵衛さん、太助さん、権助さん達にオレの境遇を伝え、急いで残金700円でBBQの最大の友!焼肉のタレをを購入しないと。オレは小走りで八兵衛村長の家に向かう。


 家に着くとすぐに八兵衛村長を連れ出し3人の家に向かう。そして先程、八兵衛さんと話してた場所まで行き同じ様に3人に伝えた。途中八兵衛さんがビックリする3人を宥めてくれた事に感謝する。


 「あまり一人一人に質問されたら時間が無くなるので今日に限ってはご容赦願いたいのですが、これだけはお願いします。これから先、貴方達に危険があり、自分が目の前に居たら全力で守ります。なので、自分の事内緒にしてもらえると助かります」


 「獣如きに腰を抜かす褌野郎に俺達は守られるのか?」と場を和ますために八兵衛村長が言った。

すると「「「はっはっはっはっ」」」と笑いが起こり先程の通夜みたいな雰囲気が無くなりここまで寡黙だった権助さんが、


 「剣城の秘密は分かった。未来の奴でも褌一丁になればワシらとは変わんねーて事は分かった。ちーと身長はでかいがな。それにこんな事誰にも言えやしねーよ。もし織田の殿様に聞かれてもワシは言わねーよ」


 「あっしもこんな突拍子もねー事誰にも言いやしませんよ。だから安心して下さいや」


 伝兵衛さんは言わずもがな太助さんまで崇拝した目でオレを見ている。


 オレは三度(みたび)寒気を感じる。


 「じゃあとりあえずここで自分は夜ご飯の支度します!もう遅いので食べた家もあるかもしれませんが・・・村の人達は全員で何人くらい居ますか?」 

 「100人も居なかったと思うぞ」


 と、八兵衛村長が教えてくれる。


 100人くらいか・・・。肉足りないよな。まぁ肉食しない人がみんながみんな食べてくれる訳じゃないし、食べたい人にだけ食べてもらうように今日はするか。


 準備できたら呼びますので村の人達にも伝えてもらうように八兵衛村長達に頼んだ。


 「さてさて。では早速『ネットスーパー』」


 「・・・・・・・」


 糞がっ!!!!!またこんな急いでる時に広告かっ!!!これは何ぞ!?オレが見たのは栄養ドリンクの広告の様だが、神様がその現代のリポビ○ンみたいなのを飲むと急に神様のバックから炎みたいなエフェクトが出てきて場面が宇宙に変わり「フンハっ───!!!」とレーザーを手から出したと思ったら何か分からない惑星が粉々に砕け散っていた。


 神様満面の笑みで「疲れた体にこれ一本!これで貴方もお掃除楽々♪」とか言い出した。



 いやいやいやいや!!!!!惑星が砕けるとかおかしいだろ!!!手からビームとかぜってぇ──出ねーわ!!しかもこれがお掃除とかもはや意味不明やし!!今回の広告スキップ付いてなくて全部見せられたし!!


 絶対要らんと思いつつ値段を見たら案の定・・・



 ASK!!



 誰が買うんだよ!?こんなもん!


 そうお決まりのツッコミを入れつつ欲しい物を残金が少ないがカートに入れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る