三好義継vs芝田剣城

 「ぬぅぁ〜にぃ〜!?料理ご意見番だ!?貴様、舐めているのか!?者共ッ!!単騎だ!討ち取れぃ!」


 「叔父上!お待ち下さい!この方が、剣城殿本人です!」


 クッ・・・。本当に裏切ってやがる。ってか、単騎・・・単騎!?後ろは!?うわ・・・。ノアがジャンプして来たせいか、マジでオレ1人じゃん。まっ、いいか。


 「三好義継。三好長逸とお見受け致す」


 確か、三好三人衆の筆頭が三好長逸だったよな。で、先の上洛戦で岩成何某って人は大砲か、鉄砲か何かで死んでたような・・・。うん。そう記憶がある。


 義継の横で差配しているという事は、此奴が三好三人衆筆頭・・・。実質の大将か。それにしても、戦国時代風な言葉で相手に問い掛ける・・・。決まった。これは思いっきり決まったな。ゆきさんがこの場に居たら、オレの勇姿に惚れ直すだろうな。


 「ふはははは!このワシが長逸だと!?ふんっ!笑わせるな!我こそは阿波三好家宗家 三好宗渭であるッ!!」


 クッソ!!ドヤ顔で『三好長逸とお見受け致す」とか言ったけど、間違えたじゃねーか!!恥ずかしいだろうが!!


 「ぷっはっはっはっ!!貴様は殿と大殿の違いも分からんのか!!」


 「黙れぇ〜〜ッッ!!!一之太刀ッ!!!」


 ボッボッボッ ズシャッ


 恐らく馬廻りだろうと思う兵の1人が、馬鹿にしたような口調で笑ってきた為、オレは恥ずかしさの限界となり斬った。笑い事じゃねーんだよ!折角、威圧言葉や戦国時代風の言葉を勉強してるというのに・・・。笑いやがって!此奴は後で農業神様に言って、来世では犬の糞に生まれ変わるようにお願いしてやろうか!?


 "あぁ〜・・・。堪らないねぇ〜!もっと!もっと!血を!血を・・・"


 プロミさんまで可笑しくなってきやがる。


 「貴様ッ!!妖術使いか!?刀に炎だと!?小癪な!ワシ自らが・・・」


 「叔父上!侮ってはいけません!剣城殿は見えない場所から武器や、片手銃を取り出す技が御座います!今は片手銃が見えません!ですが、あの刀は炎を纏わせる事のできる南蛮の刀です!」


 おいおい。義継よ。よく先の戦でオレを分析しているな。関心するよ。だが、残念だな!トマホークMK-2は今は、ゆきさんの物だぜ?オレには数々の戦神様から、おやつと交換した武器や、サブスクしている武器が山程あるんだぜ!?


 まぁ、オレには宝の持ち腐れだし、トゲトゲがある鎧とか使い道が無い装備もあるけどよ!それにプロミさんの本気はこんなもんじゃないぞ!

 

 オレが『一之太刀!』と言うだけで、繰り出す技を勝手にプロミさんが、変化させてくれるんだぞ!


 「ふん。所詮は単騎。馬鹿もここまで極めるとはな。流石、うつけの家臣よのう。まぁ、よくも左馬助を斬ってくれたな」


 宗渭がそう言うと、一斉に馬廻りの兵がオレに槍を突き出してきた。


 「覚悟ッ!!!」「その首、俺が貰い受ける!!」


 ブゥンッ ブゥンッ ブゥンッ ブゥンッ


 ガキンッ ガキンッ ガキンッ ガキンッ


 「がははは!!芝田家 筆頭家老 小川三左衛門!只今参上ッ!!!三好のボンクラが!甘いわ!2度も我が君を負傷なぞさせるか!!!」


 「信じてましたよ。小川さん!」


 「がははは!ノア嬢が飛び上がった時は流石に驚きましたぞ!」


 「チッ。新手か。皆の者──」「鉄砲隊に告ぐ!」


 いつものような小川さんのバカ笑いの中、宗渭と義継の言葉が重なる。そして、義継が恐ろしい事を命令した。


 「鉄砲隊に告ぐッ!!!急いでこの者達を撃てッ!!味方も気にせずに今すぐに撃てッ!!!大砲も俺達に気にせず撃てッ!!」


 「で、ですが・・・」


 「命令だ!撃てッ!!!!」


 パンッ パンッ パンッ パンッ パンッ


 「剣城様!屈んで下さい!!」「我が君の盾!この筆頭家老の前に鉄砲なぞ!無駄無駄無駄!!!」


 小川さんは良いとして、後ろから聞き覚えのある声・・・。大野さんだ。


 『ごっつぁんです』


 ガキンッ ガキンッ ガキンッ ガキンッ


 プスッ プスッ プスッ プスッ


 「グハッ」 「グフッ」 「グヘッ」


 「大野さん!?え!?それは・・・」


 鉄砲は、小川さんに任せた例の成長する盾で防いでくれた。またお相撲さんのような声が聞こえたけど。だが、大野さんの武器・・・あれは明らかに・・・。


 「え?これですか?これは先日、剣城様から頂いたトンベリ包丁なる武器ですよ?中々に斬れ味が良くてですな!それに刺すのにも程良いですからな!あのように兜だろうが、首当てだろうが貫けますよ」


 いや、オレが聞きたいのはそこじゃない。トンベリ包丁は確かに渡したよ。オレの行きつけの飯屋を運営してくれているし、戦神様のサブスク武器の中に包丁があったから、特別に大野さんにだけ下賜したんだけど、それを武器で使うか!?違うだろ!?


 いや、考えてはダメだ。感じるんだ!


 「まぁ、ありがとうございます。助かりました」


 「剣城様ッ!!遅れて申し訳ありません!寄る年波には勝てませんな!」


 ボトッ ボトッ ボトッ ボトッ ボトッ


 「はぁ!?野田お爺ちゃん!?」


 「あぁ!!勘違いしねーで下さい!これはこの三好の阿保で糞で馬鹿で鼻糞目糞に、格の違いを見せつけようとですな・・・」


 野田お爺ちゃんが放り投げた物・・・。首だ。しかも5人分・・・プラス、腰に紐で3人分の首がまだある。


 「まさか・・・香西、有持、海部、一宮、中村・・・」


 「ほぅほぅ。名前は知らぬが現場を纏めようとしていた者だったから、思わず討ち取ってしもうたわい!」


 「クッ・・・。剣城殿。虫の良い話とは思いますが、一騎討ちを願いたい」


 「貴様!何が一騎討ちだ!」


 「望月さん、静かに。三好義継・・・。オレより若いから畿内の友達くらいには、と思っていたんだけどな。お前が三好家の中でどんな立ち位置かは知らないが、信長様の話を受け、こちら側に着いた時は中々先見の明があるな、と思っていたんだよね」


 「・・・・・・・」


 「オレは襲われても、刺されても、敵対していた人でも大概は許してきているんだよ。まぁ例外も居るには居るけどな。けど、裏切りは許すつもりはない。お前は確実に殺すぞ。義継!三好はお前の代で終わりだ。阿波か摂津か知らないけれど、魔境になろうがどうなろうが知ったこっちゃない。一騎討ち・・・受けてやるよ」


 「「「剣城様!?」」」「我が君!?」


 「ふふ。流石ですね」


 「おい!義継!数の利はこちらにあるのだ!何を一騎討ちなぞと言っている!おい!今すぐ此奴等を討て!」


 ブォンッ ブォンッ ブォンッ ブォンッ


 ズシャッ ズシャッ ズシャッ ズシャッ


 「叔父上!お辞め下さい!兵が無駄に死ぬだけです!剣城殿の家臣に数は関係ありません。剣城殿の兵は、1人で1000人分の力があると言われています」


 「だが・・・」


 パンッ  ガキンッ  ズシャッ


 「小川三左衛門・・・剣城殿の横に常に居る者。死角から鉄砲で狙おうが、自らを盾にしてでも剣城殿を守る。そして、大野次郎左衛門・・・どんな距離に居ようが、瞬時に間合いを詰めて首を斬る。例え怪我をしても、あの後ろに居る白装束の女が忽ちに治してしまう。今回は見えないが、子飼いの剛力、金剛、隼人、大膳、鈴、鞠なんかも、先の戦では無類の活躍を見せた。それともう一人、今回は連れて来ていないように見えるが、大砲を運用する部隊の小泉伝七郎が居れば、既に我等は木っ端微塵となっている」


 「本当に良く分析してるんだな。元から裏切るつもりだったのか?」

 

 「どうでしょうね。某は養父とは違い凡庸ですからね。自分より能力が高い方の事はそれなりに分析して、物にしようと努力しているのですよ。さて・・・負けるつもりはありませんよ。剣城殿。貴方が負ければ貴方の家臣の人・・・甲賀隊は根斬りにします」


 「ぬぁ!?貴様ッ!それでも三好家当主か!?一騎討ちで負ければ皆殺すだと!?我が君!我等も三好の兵は根斬りとしましょうぞ!いや、なーに!ワシの方天戟で屠りましょう!」


 「小川さん、黙って」


 此奴は何なんだ?オレをイラつかせたいのか?あまり喋らなかったけど、こんな奴なんかを、よく信長さんは味方に迎え入れたな。一刀で斬ってやる。


 ザザ……ザザ……


 急に周りが静かになった。自然とオレ達を中心に丸く皆が広がる。負ける道理は無い。プロミさんも絶好調。


 「やぁぁぁぁ〜〜ッッ!!!!」


 義継は、構えると同時にオレに突進してきた。それがオレにはやけに、スローモーションのように見えた。


 「我が君ッ!!!」




 〜本圀寺正門〜


 「剛力と申したな?この土嚢袋なる物だけでこうも変わるものか?」


 「えぇ。相手も数丁鉄砲は見えますが、まぁ、余程の名手じゃない限り当てられないでしょう。そもそも弾も真っ直ぐ飛ばないですしね」


 「そうか」


 「それにしても某達からすれば、明智様と細川様の殺し間でしたか?あれは物凄く脅威に思います。剣城様の隊で隼人という、鉄砲隊を率いている者が居るのですが・・・。あっ、あそこの櫓に居る奴です。奴もこれを見れば驚くかと。杉谷という名手も居るのですが、その者からもこのような戦術は、聞いた事がありません」


 「私は凡庸でな。美濃でも、越前でも、ここ京でも鳴かず飛ばずでな。ただ、勉強は嫌いではないのでな。明の書物や鉄砲の可能性を信じ学んで来た。それで考え出した戦術だ。だが、理論では高低差のある所で敵を誘き出し、運用するつもりだったのだ。だが土嚢袋の影に潜み、あの美濃の坂井家に連なる若人が上手く隘路を使い、敵を誘い出す。それを利用させてもらっているだけだ」


 「そうですか。もし、貴方が本気で織田家へと仕官されるならば、最新の鉄砲を融通しますよ。剣城様は何故か、貴方様の事をよく言っていました」


 「最初にもそれを聞いたな。何故、数える程しか面識の無い私をそのように思うのか、不思議で仕方がない」


 「某も何故かは聞いておりませんが、剣城様が言うには『信長様の無理難題を簡単に熟す人。織田家に必要な人』と、聞いております」


 「何だ?予言のような物言いなのだな」


 「偶に剣城様は、先の事が分かっているような口調の時があります。その時は我等も独自に動くのではなく、詳しく指示を受けるようにしております」


 「一度、ゆるりと語ってみたいものだ。確実に言える事は、其方等を元草だと馬鹿になぞできぬという事だ。奉行衆や、そこら辺の武者、将なんかより、よっぽど凄まじい活躍をしている」


 「お褒めの言葉と捉えます」


 「やーい!見かけ倒しの三好のカッペ共が!まーだ我等を討ち取れぬのかー!?ほーら!ここまで来い!俺の首を取ってみよやー!!」


 「明智様。また、敵が凝りもせず来ました。よろしくお願いします」


 「ふん。あの坂井という若人も敵を怒らせるのが上手いな。ようこそ。明智が妙技、殺し間へ」


 パンッ パンッ パンッ パンッ パンッ


 「お見事です。あっ、明智様。間違っても坂井様を若人だと、侮らないようにして下さい。織田の大殿も剣城様も、一目も二目も置いている方ですし、坂井様と知り合ってから、我等の戦に全て参戦して頂いております。作戦成功率は100パーセントですよ」


 「ひゃ、ひゃくぱあ!?何じゃそれは!?」


 「あぁ。すいません。作戦の失敗が今まで一度も無いのですよ。あの坂井様は。そして、美濃に居たならば知っているでしょうが、あの美濃の御三方を手足の如く指揮し、戦の前の言葉闘いとくれば、凄まじい物があるお方ですよ」


 「そ、そう・・・なのか?いや・・・剛力殿がそこまで言うくらいならば・・・。うむ。私の知っている美濃坂井家とは些か違うようだ。これは認識を改めねばなるまい。進言に感謝する。うむ。兵を指揮する者が居なければ、誠、烏合の衆とはこの事だな」


 「出られますか?」


 「そうだな。だが、我等は飽くまで防衛の任だ。攻めは其方等の殿の仕事であろう?」


 「そうですね。そろそろ勝ち鬨が聞こえる頃合いかと。うん?」


 「将軍の〜御成〜り〜」


 「ご、剛力殿!頭を下げよ!あの方が将軍だ!それにしても何故、今更出て来られたのか!?」


 「・・・・・」


 奥の菴で女を抱いて、蹴鞠をしていると聞いていたが、今更何故出て来たのだろうか?剣城様から『へっぽこ将軍』『ボンクラ将軍』と聞いては居たが、これは・・・。


 「苦しゅうない!予は征夷大将軍 武家の頭領 足利義昭ぞ。この予が賊を打ち滅ぼしてくれよう!あれだけ多く居た敵兵は、我が威光にて攻めあぐねておる!」


 「将軍様!流石で御座いまする!さぁさぁ。こちらへ。これで末端の兵まで士気が上がります!」


 「明智か。なんぞ、こそこそと細川と作戦を立てているようだな。無用ぞ。我等こそが正道ぞ。真正面から敵を倒せ。今しがた、この横に居るのは、兄者も認めた上泉信綱公ぞ。この予の苦難の時に駆け付けて来てくれた勇士ぞ」


 「まさか・・・本物・・・ですか!?」


 「某が本物かどうかはさて置き。このような寡兵で衆兵を打ち破るには将軍が前に出て、末端の兵の士気を上げる事が肝要、と伝えただけ」


 「うむ。流石、上泉信綱公よのう。じゃが、正義の我等が変な作戦を立てる事は好かん。うん?兵が少ないように見えるが、予の兵はどこぞ?」


 「織田軍の芝田殿が率いて、打って出ております」


 「打って出ただと!?馬鹿か!予を助けに来たというのに、その予に挨拶もせず打って出たと!?ここの守りが薄くなるというのが、その者は分からぬのか!?」


 「恐れながら・・・。守るだけではいつか落ちます。ですが、その芝田殿は『勝てる』と言っておられました!」


 「ふん。明智よ。学ばぬ奴だな。このような大軍相手に、生きて帰って来れる訳なかろう?ましてや、勝てるという事は三好を討ち倒すという事ぞ。信綱公はどう思うか?」


 「勇ましい士であり、優秀な臣下を持っている士であり、無謀に見えるようでも、何かしてくれると思う将であります。某は芝田剣城という男は信用に足るかと」


 「ふん。剣豪と名高い其方も、軍略に関してはまだまだだな。だが・・・もし、その芝田何某という馬鹿が見事、三好を打ち倒したとしても予の軍を勝手に使い、あまつさえ、予を無視して打って出た事は許せん」


 バタンッ


 「おい!そこの黒い服の者!頭が高いぞ!どこの誰だ?所属は?家は?」


 「クッ・・・」「剛力殿。堪えろ」


 「ったく・・・。剛力。これは貸しよ」


 「ま、鞠!?何を!?」


 「将軍様!!あんな下々の事なぞ、気にしなくてもよろしいではありませんか!敵は足利様の威光で、ここへは攻め立てられないようです!さぁさぁ。奥の間に・・・。私もそろそろ・・・お手付きに・・・」


 「むほっ!ムホホッ!よ、良い!良いぞ!鞠!其方もようやっと触らせてくれるか!皆の者ッ!案ずるな!予が着いておるぞ!ははは!」


 「「「はぁ〜」」」


 「明智様・・・あれが・・・」


 「言うな。皆まで言うな。私も同じ事を考えている。だが、征夷大将軍はあの方だ。それより、あの鞠という女は構わないのか?其方の殿の配下なのだろう?」


 「あぁ。あの鞠なら気にしなくて構わないですよ。ペタんこですが、将軍はそれなりに気に入っているみたいです」


 「そ、そうか・・・」「鞠ちゃん・・・」


 「おぉ。すまぬ。お主は清と申したな。後ろに下がって良い。ここは大丈夫だ。明智様が居る限り落ちる事はない。それより帰り支度の荷物でも纏めておけば良い。そろそろ剣城様が戻ってくるだろう」


 「もし・・・そこの黒い装束の者よ。少しよろしいか」


 「・・・・何でしょう?」


 「さっき、裏手を指揮している金剛殿から聞いたが、其方が剛力殿か」


 「えぇ。手前が剛力です」


 「某が、将軍を焚き付け兵の士気を上げようとしたのだが、どうやら今代の将軍は・・・その・・・あれだ。兎に角・・・其方の殿を貶すような事を言わせてしまった。謝る。すまぬ」


 「いえ。貴方様が、悪い訳ではございませぬ。寧ろ、剣城様を褒めていただきありがとうございます」


 「礼を言われる事ではない。あの言葉は本音だ。部下にも慕われ、良い将だ。だが、流石に某も本当に打って出るとは思わなかったな。勝算はあったのか?」


 「剣城様がよく言っている言葉ですが、『オレは石橋を叩いて歩く男だ。寧ろ壊れるぐらい叩いて歩く男だ』と。要は、剣城様は危ない橋は渡らないという事です。此度は剣城様は、『三好を殺す。裏切りは許さない』とおっしゃっておられました。断言される事の珍しい方がです」


 「うむ」


 「ですから、我等は静かに剣城様を見送りました。いつもは我等も着いて行くのですが、ここが落とされれば戻る陣が無くなりますから。それと・・・貴方様や明智様は卑怯と申されるやもしれませぬが、実は手前の配下も居ます故に」


 「うん?其方の与力か?」


 「与力というか・・・。まぁ武衛陣は某に任せていただいた訳ですが、その防衛隊が数名ですが手が空いています。これは剣城様にも知らせておりませぬ。万が一にも剣城様が死ぬ事は御座いませぬ」


 「何か他にも作戦があるのか?」


 「夢幻兵器・・・というのをお聞きした事は?」


 「さっき知った」


 「それは全て剣城様が齎した武器にございます。恐らくそろそろ、勝ち鬨が聞こえる頃ではないかと」


 ドォォォ────ンッ!!


 「ぬぁ!?」


 「今の音は何だ!?敵の本陣の方から聞こえたぞ!?」


 「剣城様!?まさか!?明智様!ここをお願いします!金剛!!」


 「分かっている!御免ッ!!」



 

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