ゴッドファーザーがもっと俺に輝けと囁いている
家の近くまで戻ってきたオレは子供達に声を掛ける。
「おーい!今日はおっちゃんと遊ぶぞー」
「今日はおっちゃんが遊んでくれるのか!?なら石投げしよう!!」
「だから石投げは危ないからしない!!!ってさっきも言っただろう?鬼ごっことかは嫌か?」
「俺達はただ普通に遊んでるだけじゃなく大人になったら織田の殿様の戦で活躍して、とうちゃん、かあちゃんを楽にさせるために訓練してるんだ!!そこらへんの遊びと一緒にするなよ!!!」
この時代の子供は、戦の事を考え訓練して遊びじゃないのか。子供は遊んで暮らしてるもんかと思ったな。
「そうか。ならおっちゃんは戦の事は分からないから訓練は見る事しか出来ないから怪我しても治療できるようにすぐ側に居るようにするからな」
「おっちゃん、大人なのに戦に行った事ないのか?まさか褌だから連れてってくれなかったのか?」
また中学生程の子供にバカにされた。
子供達5人は素振りをすると言ってオレが転移した林近くの川の方に移動した。何故ここなのかと聞いたら近くに川があり喉を潤せるのと適当な木がいっぱい落ちてるからだそうだ。
「川の水でも大丈夫だが、お腹下すかもしれないから一度沸騰した水を飲んだ方がいいぞ?今日は喉が渇いたらおっちゃんに言いなさい。用意するから」
そうオレは言うと木の影に隠れて、
《ミネラルウォーター》¥100
を素早く購入した。
いい加減残金が乏しいぞ!!!なんとか金策を考えよう。
林に到着したオレ達。子供達はさっそく木の枝を持って素振りを始めた。
オレは昨日みたいにキノコ探しを始めたが昨日は簡単に見つけたのに全然見つけられず、ふと川の方を見ると何の魚か分からないが泳いでいるのが見えた。捕まえてみよう!
川に入ったがそんな簡単に捕まえられる筈もなくムキになる。余りにも捕れなさ過ぎてとうとう、
愛銃"トマホークmk-2神様ver"を取り出した。
ふははははっ!!!川の魚共よっ!!!貴様らはオレを怒らせた!!!そう。これは、おのれら魚の運命なのだ!!!お前達は捕獲される運命なのだ!!!ふははははっ!!!
オレの内なるもう一人が表に出かけな状態でパスパスパスパスパスパスパス・・・・。20秒限界まで撃ちきった。
すると魚が浮いているのに気付く。すかさず全部ボックスの中に入れていく。あまりに簡単過ぎて神様補正のお陰で、ある程度狙うだけでヘッドショット&血抜きも出来るため調子に乗る。
「ゴッドファーザーがオレにもっと輝けと囁いている」
少し上向き加減で決め台詞を言ってしまう。音の方に驚いて子供達がやってきた。
「褌のおっちゃん?変な音がしたがだいじょう・・・・」
と言いかけ踵を返そうとする子供達。あまりにもオレがキマっていたからだ。ふと我に返る。
「おぉ──すまんすまん!魚が捕れたんで興奮していた」
苦笑いをしながら謝る。そして音の事、魚を獲って売りに行く事を子供達に言う。さすがに子供達にはオレの事は伝えない方がいいかと思う。
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