太平洋の数々の修羅場を潜り抜けたマグロの刺身パック
木下さんに話が終わったと伝え先程の助け舟のお礼を言って、
《マグロ刺身1パック》¥600
効能・・・・太平洋の荒波に揉まれ数々の修羅場を潜り抜けてきた個体。目がほんの少し良くなる。
《醤油》¥400
効能・・・・伝統ある醤油職人が作った醤油。肝臓癌の発生を抑制する。
いやいや、最早ただの刺身にも効能があるんかいっ!!それに数々の修羅場って何よ!?太平洋は魔境ですか!?
それに、醤油も伝統ある醤油職人って誰だよ!?
「帰ったらこの醤油につけてこの赤い魚を食べて下さい。私が海に行きたい理由です」
「何の魚だ!?こんな色の魚食べた事ないぞ!?それにこれはたまりか!?いや、たまりにしては色が濃いな!?」
「今、森様がこの醤油を作ってくれています。もう少ししたら量産できるかと思いますのでお待ち下さい」
「さすが森殿だな!武も凄いが内政も長けておるか。分かった。帰って小腹が空いたら食べるとしよう。礼を言う」
そう言って木下さんは帰って行きオレは部屋に戻る。
さっきオレも初陣とか言われたよな!?行きたくないんだけど・・・。それにこれから鉄砲が主流になってくるんだよな・・・。
なら火薬の製造でも出来ればいいんだけど、どうやって火薬って作るんだ!?とりあえず糞が要る事だけは知ってるんだが・・・。
考えても分からん。とりあえず貰った刀でも鑑定してみようかな。
《刀工 左文字作の打刀》鑑定金額¥12000000
はっ!?桁がおかしいんだが!?!?全く聞いた事ない刀工だが!?こんなのがこんなに良い値段なの!?
「さっそくワシが下賜した刀を見たようじゃな。それはこの前今川を討った時頂戴した刀よ」
信長さんが部屋にやって来た。
「えっ!?では今川義元の刀だったんですか!?そんな大物貰って良かったのですか!?」
「普通はそんな必勝の刀なんか新参の貴様なんかには渡さんだろうな。だが貴様には渡す価値がある。この意味が分かるか?」
「自意識過剰ながら期待されてるという事でしょうか?」
「ふっはっはっはっはっ!その通りだ!先の貴様が献上した、とらんしーばー、そうがんきょうと言ったか?あれだけで戦が変わる。そうがんきょうは敵が陣地を作ろうがどんな布陣か丸分かりじゃ。とらんしーばーは直ちに受け応えが出来て伝令の間違いも無くなる」
「そうだったのですね。お役に立てて良かったです。何セットくらいあれば足りますか?」
「できれば部隊全員分と言いたいところじゃが、あれも敵の手に渡れば厄介じゃ。とりあえず100程。用意できるか?そして銭は何貫くらい必要ぞ?」
それからオレは銭を貰うのは嬉しいがこのままオレの技を銭を使い買っていたら、この時代の銭が無くなり貨幣経済が成り立ちにくくなる事、宋銭を作ってる国はもう無くなってる事を伝え、できれば物を売ってできる銭が良い事を伝えた。
「なんと?この銭を作ってる南蛮はもう亡国ということか!?では銭は無くなるし鐚銭になる一方ではないか」
「そうです。正確には南蛮ではなく昔の明ですが。なので早くに信長様に天下を取ってもらい、通貨発行権でも帝か朝廷にでも貰い織田が銭を作り、織田がその銭の保証をするのです。
そうすれば日の本の経済は押さえられます。悪く言えば信長様の匙加減です」
「ぐぬぬぬ。貴様は簡単に言うが先は長いぞ?ワシも漠然と日の本の事を考えておるがワシは本当に平らげられるのか?・・・・六角、三好、朝倉、武田、上杉・・・・」
どうしたんだ!?あんなに強気の信長さんがブルってらっしゃるのか!?
オレは歴史を知ってるから簡単に天下、天下と言ってるが今思えばチート野郎共がゴロゴロこの時代には居るんだよな・・・。武田騎馬隊だったか!?それに上杉も大概だよな!?
まぁ正直、上杉謙信は清酒送ってたら何とかなる様な気がするが・・・。でもオレの快適な戦国ライフの為に信長さんが天下取ってくれないと!!絶対勝たせるぞ!!!
「信長様?もし巨大な敵と戦う時、特に武田や上杉や朝倉です。いずれその時期は来ます。私は農業と畜産をしながらさっき言ったやりたい事の中に驚く仕掛けをしておきます。まだ確実とは言えませんし、それも手掛かりすら無い状態ですが、成功すればそれはこれから先必ず役に立つ事です」
「なんの事か分からぬが好きに致せ。それは、よその家にばれるとまずい事なのか?」
「とある物を製造しようとしております。作り方さえばれなければ大丈夫ですが、念には念をとは思います」
「なんとも、人手を増やしたら増やしたで素性が分からぬ奴も居る。少なくすれば機密は守られるが中々発展が遅いか。一益に話しをしておく。その村の事は斎藤との戦が終わってからにしろ。それとなんぞ忘れておる事はないか?」
このプレッシャー・・・・。間違いない!!
《エクレア×3》¥450
効能・・・・至福の一時を与えてくれる。不安を抑える。
「本日はこれでよろしいでしょうか!?」
「貴様も小姓みたいに分かってきたではないか。お濃と市にも渡しておく。それと先の左文字だが別に貴様の好きなようにして良いぞ。
銭にしても良し、貴様の刀にしても良し。まぁワシなら討たれた奴の刀なんぞ縁起が悪くて銭にするがな。では、明日は頼むぞ」
さっきまで不安そうになってたのにエクレア食べた瞬間戻ってるじゃん!!!けど信長さんも天下取る前はこんな風に不安や焦りなんか感じながら進んでいったのかな?
とりあえず何とか啖呵切った火薬作りと明日?の同盟頑張るぞ!刀は売ってしまおう。オレ用の特注をいつか信長さんに作ってもらうぞ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます