清洲同盟にてチビリそうな件 1
次の日も池田さん堀さんに呼ばれ褌一丁で鍛錬をして、信長さんと自分の朝ご飯にネットスーパーのホットドッグを買って食べた。
《ホットドッグ×2》¥300
効能・・・・職人による手作りのホットドッグ。少し頭が冴える。
一つだけでは足りないかと思ったが『ワシはこの後かれーを食う』と言われてオレは下がった。
どんだけカレー好きなんだよ!!毎日毎日食ってるんじゃねーか!?
それから昼には城仕えの人達が慌ただしく掃除をしたり、広い座敷をこれでもかというくらい雑巾掛けしてたので、オレも手伝おうとしたら下女さんに止められた。
「殿方は、お館様の料理のご意見番、斯様な汚れ仕事はやめて下さいまし」
と言われた。オレ別にご意見番なんかじゃねーんだけど!?こんなに皆頑張ってるんだから同盟が成功したら皆に飴玉でもプレゼントしてあげよう!
それから数時間後に遠藤さんが部屋にやって来た。
「剣城殿、もうまもなく松平殿が参られます。そろそろご準備を」
「分かりました。ありがとうございます。準備します」
それからオレは、
《コーラ2ℓ×10》¥6000
効能・・・・未来のジョン・ペンバートン氏が作りし飲料。ストレスを軽減する。
《高級フルーツショートケーキ×100》¥90000
効能・・・・人間種至高の甘味。幸せな気分になれる(咀嚼中)。
カレーは・・・伊右衛門さん達が作ってくれるかな?とりあえず炊事場に行こう。
「やっと来てくれたか!煮込んだ方が美味しいと思って朝から煮込んでおったのじゃ」
「さすが伊右衛門さんです!ならカレーは任せてもよろしいですか?私は甘味と飲み物をお出しするようになっております」
「ワシらがこの2~3日寝ずに味を改良したんだ。あのぱいなっぷると言ったか?それとリンゴを摺り下ろしたのを入れるのがワシは美味いと思うが、剣城が食べても不味くはないか!?」
伊右衛門さん達で改良したのかな?味見してみるか。
「んっ!!!!これは美味いですね!果物の甘味が出て美味しいですよ!これでいきましょう!」
「良かった・・・。ここで失敗する様な事があれば、ワシは間違いなく打ち首だったじゃろう。剣城よ、助かった」
「そのくらいで打ち首になる訳・・・いや信長様ならあり得そうだな。とりあえず皿を出してもらって構いませんか?」
「はっ!!ワシとした事が皿の事を忘れておった・・・。大変じゃ・・今すぐ城下に買いに・・」
「松平殿とお館様の同盟の儀の前にまずは食事をという事です。お願い致します・・・る?伊右衛門殿!?どうなされたのか!?」
「遠藤殿!?ワシは大変な失態をしてしもうた!良くて切腹、悪くて打ち首じゃぁぁぁぁぁぁ」
「なんだ!皿が無いくらいなら最初から皆で紙コップと紙皿でいいんじゃないですか?まぁ訳が分からないと思いますが私が用意致しますよ」
そこからオレはさすがにただの紙皿じゃ信長さんの格が下がったらダメだと思いカッコいい紙皿で検索したらクラフトプレート、クラフトスプーン、クラフトフォークという名前のセットになってるかなりお洒落なのを見つけた。
しかも値段が300円!安いのでこれを購入した。
どうせならガラスのコップでも出してそのコップをプレゼントするか!?未来の家康さんもガラスはあんまりまだ見た事ないだろう!?おっ!?良いの発見したぞ!割れないグラス!色も4色あるしこれにしよう!
《クラフトプレートセット×100》¥30000
効能・・・・熟練の職人による手作り。(量産品)
食べ物をこぼしにくい。
《割れないグラス4色セット×25》¥180000
効能・・・・光の照らし具合で色が変わる。飲み物をこぼしにくい。
もはや何も疑う事もないくらい効能が付いている件。それにクラフトプレート熟練の手作りって書いてるのに量産品ってどういう事だよ!?!?誰が作ってるんだよ!?
コップは後悔してないがちょっと高かったな・・・。まあ同盟を成功させる為の経費だ。あの今川さんの刀のお金もあるし、とりあえずこれでいいか。
「うわぁぁぁぁぁ、ワシはおしまいじゃぁぁぁぁ」
「はい、伊右衛門さん。こんなのでどうでしょう?」
「おぉぉうっ!剣城殿、そのような皿、某は見た事ござらん!それにその湯呑みも見た事ござらんがそれをお出しするのか!?」
伊右衛門さん発狂し過ぎ!遠藤さんはお皿とかコップみたいな造形物が好きなのかな?今度プレゼントしてあげよう!
「はい。これはグラスと言いましてこうやって落としても割れません。なのでこのグラスをプレゼントとして渡そうかと思います。
色は4色ありますが好きな色を選んで頂こうと思ってます。勝手に私が決めましたが駄目でしょうか?」
「いや、この様な雅な湯呑み・・じゃなく、ぐらすを頂けるのであれば松平一行は大変喜ばれるしお館様も許されるでしょう!もう同盟は成功したと同じです!!」
遠藤さん興奮し過ぎだよ!!正確な人数は聞いてないが、さすがに100人も居ないだろう。もしそれ以上居たとしてもすぐ購入したら良いしな。
「はい。遠藤さん、日頃お疲れ様です。緑、赤、黄、青、この中からお好きな色のグラスをどうぞ」
「剣城殿!同盟前なのに構わないのですか!?ではこの青色を頂きます!この礼は必ず!では急ぎましょう」
「終わりじゃぁぁぁぁぁぁ」
「伊右衛門殿!!しっかりしなされ!剣城殿が問題を片付けてくれました!後をこの雅な皿と湯呑・・ぐらすにかれーとこーらとけーきを入れるだけじゃ!」
「はっ!!ワシとした事が!何だ!?この皿と湯呑みは!?っていかんいかん!刻が無いのじゃった!剣城、感謝する!」
「遠藤さん!?聞くの忘れてました!何人くらい来ているのですか!?」
「え!?あぁ。織田家と松平家合わせて80人程です」
良かった。一応多めに購入したから松平さん達だけじゃなく織田の人達にもお土産渡せるな!
「剣城殿、まさか足りなかったので?」
「いやいや確認で聞いただけです!足りなくてもすぐ出せますので大丈夫です!では行きましょう!って私も持って行っても良かったのですか?」
「何を言ってるんですか!?むしろお館様は剣城殿に必ず持って来させろとおっしゃってましたよ」
おいおい・・・。あの清洲会議にオレは出るのか!?未来の家康さんにも会えるんだよな!?ちょっとワクワクだな!本多忠勝さんや榊原康政さん井伊直政さん酒井忠次さんとかも居るのかな!?
「お料理をお持ちしました。失礼致しまする」
その空間はオレが思っていたものと全然違う、よく夜に感じる主に信長さん、濃姫さん、オレのアイドルお市ちゃん達からのプレッシャーを更に強くした感じの雰囲気の空間だった。
いやオレめっちゃチビりそうなんですけどぉぉぉ・・・。
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