マジの錬金術かっ!?
「これまさかっ!椎茸じゃないのか!?」
椎茸を見つけて喜ぶ。すかさずタブレットで鑑定すると間違いなく椎茸だった。うん。椎茸だな。けど、鑑定結果に愕然とする。買い取り金額・・・・・・・・・¥500
舐めてんのかっ!Garden of Edenさんよっ!!この時代、椎茸は貴重だったんじゃないのか!?
「剣城が持ってるのは椎茸かっ!?珍しいな!今日の夕飯に出汁取りに使おう!でかしたぞっ!」
茂左衛門さんは1人喜んでいるがオレは悲しいのだ。どういう事なのか。たしかに片手で持てる程しか無かったけど・・・・。
待てよ。たしかゴッドファーザーは、令和の時間軸の値段で鑑定されるって言うてたよな!?たしかに現代なら椎茸はそれ程高くはないが・・・・・。
まさかっ!?松茸ってこの時代からあるよな!?
これは時代が来たかもしれんっ!!錬金術来るかっ!?
それからオレは探しに探して少しだが松茸を見つけて鑑定してみる・・・・買い取り金額¥10000
キタコレっ!!!!オレの思ってた通りだな!!松茸はこの時代ではあまり価値が無い物と思われてても令和では高級品だから買い取り金額が高いんだな!って事は、海は遠いし取れるかも分からないけど、マグロとかウナギももしかしたらいけるかもっ!?
そのお金を元手に椎茸を買って献上して、ご褒美に刀や甲冑を貰ってまた買い取りしてもらい・・・・・・、
勝ったな。
「何を考えておるか分からぬが中々悪どい顔をしておるな」
茂左衛門さんに声を掛けられ我に返る。
「すいません。私の居た未来では椎茸は誰でも購入できる物なのです。その椎茸を私が持ってる技で売り、他の物を購入しようとしましたがあまり買い取り金額が高くなくガッカリしておりました」
「某には何も見えぬが、お主にしか出来ん技があるのだな。それに未来では椎茸が珍しくないと!?凄い未来なのだな」
「時代が進むと今価値がある物が量産され価値が下がったりするし、逆にこの時代では価値が無い物が未来では非常に価値が高い物もあります。まだ一度しか試してませんが信長様より下賜して頂いた訓練用の刀と甲冑が物凄く買い取り金額が高かったのでそれを元手に自分は商売をしていこうかと思っております」
「訓練用の物がそんなに良かったのか!?ならワシの刀なんかどうだ?」
「いや、さすがに茂左衛門さんの刀は貰えませんよ!それは信長様や柴田様の役に立った時に貰えるように頑張りますので!」
「いや、誰もやるとは言うておらぬが?ワシの刀が未来では価値があるのか知っておきたくてな」
「あっ、すいません。分かりました。別に大丈夫なので鑑定だけしてみましょうか」
そう言ってタブレットに刀を乗せて鑑定金額を見てみると・・・・・・・・・・・。
《青江派刀工の一振り》¥7000000
んっ!?!?!?!?!?!?!?なんだよ!!?
初めて買い取りに説明なんて付いてるぞ!?青江派ってのは知らんが有名なのかっ!?700万とかおかしいだろっ!!
「取り乱してすいません。非常に高価な青江派の一振りだと思います。まだこの時代の物の価値が分からないため間違ってるかもしれませんが、小さな戦くらいできる金額ではないでしょうか!?」
「ワシの刀が青江派と分かるという事はお主の技というのは本当なのだな。これは昔、殿が信行様にお仕えしておる時に頂いた刀なのだ。ほかにも下賜して頂いた刀はあるのだがこれが一番馴染んでおるのでな」
「そうだったのですね!その青江派と言うのがどういう集団かまでは分かりませんが凄い一振りには間違いないと思いますので大事にしておいて下さい」
「殿が持っておる同じ青江派の祖、青江貞次作の"にっかり青江"なんかも脇差しだが価値があるのだろうな」
「柴田様の刀がどんなものかは分かりませんが恐らく凄まじい一振りかと思います。銘が無い刀でも未来では価値がありますので質より量を、下賜してもらうように励みます」
「そんな何本も刀を頂戴する事はないと思うぞ?もし殿から何か褒美を聞かれたらその時に言うくらいの方が失礼が無いと思う。まっ、しっかり励んで殿を盛り立ててくれ」
「分かりました。ありがとうございます!刀お返ししておきます」
そう言うと茂左衛門さんの目が"クワッ"と見開き殺気を放ちながら、
「甘い飲み物・・・・というのが出されてないのだがどういう事か?んっ?」
《コーラ150ml》¥150
オレは慌てて購入して茂左衛門さんに蓋を開けて渡してあげた。
「こんな黒い水が甘い飲み物な訳な・・・・・・・・何だこれは!!!?昨夜のびーるも去る事ながらこの黒い水も口で暴れよる!!甘い!美味いではないかっ!!」
「これは未来ではコーラと呼ばれる物で私も1番に好きな飲み物です。あまり一気に飲み過ぎたらゲップがしんどくなると思いますので・・・・『ゴホッ!ゲッホ!ウップ』大丈夫ですか!?」
「この、こーらとやらは美味いが少々強烈な後味だな。喉が焼けるような感じがするぞ。昨日のびーるとやらも似た感じだが、このこーらとやらの方が凄いな。ウップ。たしかにこれは最高の飲み物だ。礼を言う」
「そんな高価な物じゃないのでまた今度飲みましょう!柴田様にも勝兵衛さんにもお出ししましょう」
そう言いつつまたおじさんの背中の温もりを感じながら柴田家に帰っていった。
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