戦国時代にタイムスリップした件 何故かファンタジーみたいなスキルが使えるんだが
でんでんむし
この時代で生き抜く!
令和4年 秋
「あぁ〜、今日も疲れた。最近定時で帰れなくなったよなあ」
「ホントそうっすね〜。残業しても残業代が出る訳でもないですし、このままならオレ転職しようか考えてるんですよ」
そう語るのが同じ職場の後輩。
「まぁ、剣城(つるぎ)先輩に愚痴こぼしてもダメですね。僕より部長からの業務という名の雑用(命令)が多いですもんね(笑)」
そして後輩に馬鹿にされた様に言われてるオレは、芝田剣城(しばたつるぎ)30歳、独身。恰幅の良い…もとい、メタボ手前だ。そして素人魔法使い。
そう、あれだ。例の童○だ。親父が「『なんとなくカッコイイから』」と付けた名前。この名前のせいで小学生の頃から大人になってもみんなから『名前はカッコイイのに》とか『名前だけ一人前とか』。はたまた学生の頃、女子からは『名前詐欺』とかよく揶揄われたな。そして何故か大人になってからは知り合う人みんなに名前で呼ばれる。
「そんな小馬鹿にした言い方するならもう飲み会連れてってやんねーよ!」
「冗談ですって(笑)。また定時で帰れる時はよろしくお願いします!」
「まぁ、それは今後のお前の態度次第だな。明日も早いし帰るか、んじゃお疲れ」
「本当に頼みますよ(笑)。ではまた明日、お疲れ様です」
電車に揺られて20分、徒歩15分、途中コンビニでカツカレーにビールを一本購入して、一人暮らしアパートの玄関を開ける。
「ふぅ〜。今日も疲れたな」
時刻は午後11時30分。
「午前様にならなかっただけ今日は良いか。さぁ、腹減ったし、風呂入って飯食って、好きなラノベ、ネットサーフィンでもして寝落ちするかな」
いつもならシャワーで終わらすのに今日はなんとなくお湯に浸かりたいと思い浴槽にお湯を溜めて、10分程で溜まったのでお湯に浸かったその時、身体が浴槽に吸い込まれる感じがした。
「あっ、ヤベ。これダメなやつだ。大好きなカツカレー先に食べとけばよかった…」
オレの現世最後の言葉……。
目が覚めた剣城。
「うをっ!?どこだここ!?たしか風呂入って……」
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