弱冠30歳初めての体験
色々な過去の事を聞きその後奥さんがご飯の支度してくれ、いざ食べる時・・・時が止まる。
ヤベー、ここまで劣悪なご飯なのか!?米が赤っぽいぞ…。現代みたいに精米技術が無いにしても何で米が赤っぽいんだ?赤飯…じゃないよな?この時代の米はこんな品種なのか?
それになんかそこら辺の葉っぱが入ってるヌカ臭い味噌汁?みたいな汁が出てきた。折角好意で出してくれたもの。食べないと・・・。
オレは勇気?を持って、全く失礼ではあるが食べてみた。
昨日のカツカレー食い損なったせいか、普段ならまず間違いなく手をつけない、味噌汁もどき、赤飯もどきを食べながら思う。
「あっ、美味いっ!!」
確かに、昨日の夜の時点でこれを食べたら美味しくは感じなかっただろう。腹が減り過ぎて今は何でも美味しく感じてしまいそうだ。
ただやはり、最初こそ美味しく感じたが少し腹が満たされてきたら味噌汁、臭っ!味薄っ!!と、失礼な感想が出てくる。
そして腹が満たされたオレは尿意がきた。
八兵衛村長、トイレはどこですか?」
「といれとは何だ?」
しまった!!と思い言い直す。
「厠の事です。難しい言い方してすいません」
「厠の事か。厠なら家を出て畑の方に歩いたら地面に板を置いてある。そこですればいい。糞は後に肥料になる。しっかり気張れよ!」
と、八兵衛満面の笑みで尚且つご飯の時にである。幸い、奥さん子供達は気にしてなかったが。
トイレの場所を聞き自分なりに水洗は絶対ないにしても、ボットン便所かな?と思い、言われた方に向かったら明らかに異臭がする。そこにそれはあった。うん。穴が掘られて上に板を乗せてるだけ、申し訳程度に三方向だけ杭が打たれて見えにくくは、なってるけど。
イヤイヤイヤ、こんな開放的なトイレ落ち着いて出来るかぃっ!!!!それにオレまだ褌一丁だし!!仮に出すもの出してケツ拭くもの何よ!?紙は無いのか!?トイレットペーパーは無いのか!?オレのケツはデリケートなんだよ!!
その横にかつては白色だったんだろうと思われる今は茶色く触りたくもない〆縄、ロープみたいなのがあった。
これは・・・この時代がオレに対する挑戦なのか!?そうなのか!?んっ!?
現代のウォシュレット、トイレットペーパー、温かい便座、水洗ってかなり便利だったんだな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます