オレの未来の部屋!?
地下があると書いてたが、探せど探せど地下の入り口が無く皆で手分けして探してたが、意外な所に入り口があった。
「剣城様!こっちです!」
「琴ちゃん見つけた!?」
木製ロッカーがある部屋の奥の、ロッカーがスライド出来る様になっていて、スライドさせると階段が出てきた。皆でその階段を降りる。
「剛力?何故こんなに明るいんだ?」
「金剛・・・。どんとしんく!ふぃーる!」
「はっ!!?すまん!そうだった!!どんとしんく!ふぃーる!」
「男達は何言ってるのよ・・・・」
なんか、口癖になりつつあるな。変な英語教えるんじゃなかった。
階段を降りるとこの時代に不釣り合いな鉄の扉が現れたんだがさらにその扉だけ令和の時代でも中々見ない、なんなら俺は見た事がない手を翳して開く電子キー?みたいな物があった。
「剣城様!これは何ですか!?」
「剣城様、こちらに何か書いてあります」
『この部屋はおいが遊び心で作ったんだなぁ。中は令和の我が兄弟が暮らしてた部屋と、全く同じにしてあるんだなぁ。水道、ガス、冷蔵庫、トイレもマナを使って動くんだなぁ。ただ、テレビは眷属に怒られたんだなぁ。この地下の入り口は我が兄弟に仕える人間しか、あのロッカーが動かない仕組みなんだなぁ』
「農業神様!?マジで!?やばい!!愛しのウォシュレットォォォォォォォォ!!!!!!!!!」
「剣城様!!?うぉしゅれっととはッ!?」
「金剛君!!!考えるな!!感じろ!!!よし!入るぞ!!」
映画で見た事があるように右のスキャンする所に手を翳して扉が開く。
「剣城様!!?ここはどこですか!?」
「剣城様!!この部屋は剣城様が居た未来の部屋!?」
「剣城様、これ捻ると水が出てきましたよ!!!」
「剣城様、私も強行偵察して来ても宜しいでしょうか!?」
「菊だけずるいっす!俺も強行偵察するっす!」
いや、奏ちゃんめちゃ鋭いな。最初調味料出した時も塩をすぐ見抜いたし。琴ちゃんは冒険心あり過ぎだろ!?それに、お菊さんと剛力君よ。強行偵察て・・・。ここは戦場か!?金剛君は・・・うん。頑張って感じてくれ。
「皆。ここは奏ちゃんが言った様に元俺が居た時代の俺の部屋だ。俺の師匠が作ってくれたらしい。後、この部屋は俺に仕えてくれる人しか入れないし、なんならあのロッカーすら横に動かない仕組みなんだって。だからここに居る誰かがこの事を言わないと、バレる事がない。できればここだけは言われたくないんだけど・・・」
「当たり前です!剣城様、私から・・・」
珍しくお菊さんがグイグイくるな。
「みんな!ここは剣城様の終の棲家。この事を他人に言った者は天誅を下します。心しておきなさい」
いや、終の棲家ってなんぞ!?俺はここで死ぬつもりはないぞ!?俺は若い女の横で死にたいぞ!?それに別に天誅とかしなくていいんだけど!?
「「「「おぉーーーーーー!!!」」」」
いやみんな戦でも行くのか!?って返事なんだけど!?
そこから夕方までこの未来の部屋の風呂、水道、トイレ、ガスコンロ・・・じゃなくマナコンロ?の使い方を教え、特に皆が驚いたのは冷蔵庫だった。
「剣城様!!?この箱の中冷たい風が出てるよ!?」
「えっ!?氷があるよ!!食べていいですか!?ねぇ!食べていいですか!?」
「ああいいぞ。それに氷があるなら夏ならカキ氷も食べさせてあげるよ。まあ先に信長様に献上してからだけどね。それと今から俺は考える事があるから、暫く寛いでいてくれる?あっ、なんなら風呂でも入ってくれば?使い方はさっき教えた通りだから」
「風呂でございますか・・・俺は最初は・・・」
「金剛ビビってるよ!」
「俺はビビってなんかない!!!感じるんだ!感じるんだ!」
1人ブツブツ言ってる金剛君を放って年長のお菊さんが1番に入る事になった。タオルの場所とシャンプーの使い方を教えて俺はやっとの思いでトイレ・・・そう、ウォシュレットを堪能しに来たのだ。
「これだよ!この優しいケツに当たる水がいいんだよ!!!」
堪能してすぐにお菊さんの悲鳴が聞こえ俺は慌ててケツを拭き何事かと風呂に向かったんだがドアを開けた瞬間にビンタをくらってしまった。
「ごめん!覗くつもりじゃなかったんだよ!!!悲鳴が聞こえたから・・・」
「これは剣城様が悪いっすよ!ちゃんと、菊に謝った方がいいすよ!」
「いや、お菊さんごめん。あの悲鳴は何だったの?」
「剣城様、咄嗟の事と扉の前からすいません。しゃんぷー?とやらが目に入り痛くて悲鳴を出してしまいました。それにこのぼでぃーそーぷというものは素晴らしいです!体が気持ちいいです!」
「そうですか・・・。まあ良かったです。じゃあごゆっくりして下さい」
俺は思いの外ビンタが痛かったので、俺が元々寝ていた令和のベッドで横になった。この感じ懐かしいな。もし信長さんにこの事バレたらブチギレどころじゃないよな。
色々な事を考えて少し目を瞑ると気付けば少し寝てしまい、めっちゃ良い匂いのするお菊さんに起こされる。
「剣城様!剣城様!!お疲れだとは思いますがそろそろ上に戻った方が・・・」
「え!?あっ、俺寝てしまったのか!?今何時!?」
「何時とは・・・?」
「あーもう!!これもいずれ時間を作ってやる!!どのくらい寝てました!?」
「いやそこまでではありませんがだいぶ経っているかと・・・」
みんなで慌てて上に戻ると辺りは真っ暗になっていた。横の家に戻ると真っ暗な中慶次さんがブチギレて胡座で座っていた。事情を話し明日部屋を紹介すると言ったら、
「己らだけ楽しみやがって!俺も今すぐ行くぞ!!」
と、勝手に隣の家に行き、俺と金剛君、剛力君で抑えたが止められず仕方なく、皆は休んでもらい俺と慶次さんでまた隣の家の紹介から始め、最終的に令和の俺の部屋を紹介したら金剛君達と同じ反応をされ、1日に2回も同じ説明をし慶次さんは元気だが、俺はかなり辟易した。
「この事は大殿には言えねーな」
「そうですね。何て言えばいいか分からないし、あのロッカーすら動かないぽいですからね」
「ここへは信用ある者だけにしよう。上の所だけは先に言った方が良い。明日剣城から大殿に言っておけ」
「やっぱそう思いますよね。分かりました。助言ありがとうございます」
「なら、あの大吟醸で手を打ってやろう」
「はっ!?」
「俺は酒を待った。剣城に助言もした。後は分かるよな?」
ジャイアンか!?まあ確かに正月二日間は何も言ってこなかったしいいか。それから大吟醸を一升瓶慶次さんに渡して俺は外泊するとは言ってなかったので城に戻った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます